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メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち の商品レビュー

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21件のお客様レビュー

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2023/08/16

こういう書き方あるんだぁ。 合間合間に入る、娘っこたちのツッコミが面白い! 外国作品にある、独特の言い回しで混乱することなく読めた。訳者さんのワザかな? シャーロックホームズからジキルやハイド、Dr.モローも出てきてかなり楽しめました。ただ、お恥ずかしながらラパチーニの娘は知らな...

こういう書き方あるんだぁ。 合間合間に入る、娘っこたちのツッコミが面白い! 外国作品にある、独特の言い回しで混乱することなく読めた。訳者さんのワザかな? シャーロックホームズからジキルやハイド、Dr.モローも出てきてかなり楽しめました。ただ、お恥ずかしながらラパチーニの娘は知らなかった…ルパン三世の第1シリーズにこんなエピソードあったけど、これが元ネタなのかな? ヴァン・ヘルシングの名前が出てきて、どうなるのかなぁと思ってたら、続編に! 2作目も読むぞー!

Posted byブクログ

2023/06/18

メアリ・ジキルは母の死をきっかけに殺人容疑で行方不明のハイドという男に毎月送金をしていた事実を知る。両親の秘密を探るうち、メアリは名探偵ホームズの力を借り錬金術師協会の調査を始める。調査の途中で出会う野生児のようなハイドの娘、毒を発するラパチーニの娘、ピューマが人間化したモロー博...

メアリ・ジキルは母の死をきっかけに殺人容疑で行方不明のハイドという男に毎月送金をしていた事実を知る。両親の秘密を探るうち、メアリは名探偵ホームズの力を借り錬金術師協会の調査を始める。調査の途中で出会う野生児のようなハイドの娘、毒を発するラパチーニの娘、ピューマが人間化したモロー博士の娘、死者から蘇ったフランケンシュタインの娘。モンスターの娘たちが力わ合わせて謎を解明する。かなり期待させる設定。一作目だから娘たちの人物設定、紹介にページを割いていて肝心のストーリーは冗漫である。特殊能力を持ったこのメンバーなんだから注ぎはもっとド派手な冒険を期待したい。

Posted byブクログ

2023/06/16

『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』はい!もう面白い!もう楽しい! え?わからない? なんだよもう勘の悪い子たちだなー! じゃあ、大負けに負けて登場人物紹介しますね メアリ・ジキル…主人公。ジキル博士の娘。原典はスティーヴンソン(1850〜1894)の『ジキ...

『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』はい!もう面白い!もう楽しい! え?わからない? なんだよもう勘の悪い子たちだなー! じゃあ、大負けに負けて登場人物紹介しますね メアリ・ジキル…主人公。ジキル博士の娘。原典はスティーヴンソン(1850〜1894)の『ジキル博士とハイド氏』(1886)ジキル博士は優秀な科学者という設定で、メアリも聡明なレディ ダイアナ・ハイド…ハイド氏の娘。ハイド氏の血を受け継いでか小柄で粗暴。ご存知の通りジキル博士とハイド氏は同一人物なので… キャサリン・モロー…本作の執筆者(という設定)。モロー博士の娘。元ピューマの猫娘。原典はH・G・ウェルズ(1866〜1946)の『モロー博士の島』(1896) ジュスティーヌ・フランケンシュタイン…フランケンシュタインの娘。女巨人。原典はメアリー・シェリー(1797〜1851)の『フランケンシュタイン』(1818)誤解されることが多いがフランケンシュタインはモンスターを生み出した創造者の名前で怪物は名無し ベアトリーチェ・ラパチーニ…ラパチーニの娘。毒娘。ラパチーニは植物学者。原典はホーソーン(1804〜1864)の『ラパチーニの娘』という短編。 ホームズ&ワトスン…言わずとしれた名探偵と助手。原典はコナン・ドイル(1859〜1930)の『緋色の研究』(1887) この登場人物がロンドンを舞台に繰り広げる冒険活劇なわけです! ね、面白くないわけがないでしょ?w それにしてもこの設定ですよ これ、プロには無理な設定ですよね この大ぶろしきはプロには無理 実際作者のシオドラ・ゴスは本作が第一長編なので、これを書いたときにはほとんど素人みたいな感じだったんだと思うんです もう作品全体から漂う同人誌臭 え?誉め言葉ですよ? 同人誌ってめちゃくちゃ楽しいでしょ!

Posted byブクログ

2023/06/08

メアリ・ジキルとは、あの「ジキル博士とハイド氏」のジキルの娘。父母か亡くなり、家計の維持が難しくなってきたメアリは、正体のわからない相手に母が送金をしていた事実を知り、亡くなったジキル博士の秘密を調べるため、名探偵シャーロック・ホームズの力を借りることにする。 登場するのは主人公...

メアリ・ジキルとは、あの「ジキル博士とハイド氏」のジキルの娘。父母か亡くなり、家計の維持が難しくなってきたメアリは、正体のわからない相手に母が送金をしていた事実を知り、亡くなったジキル博士の秘密を調べるため、名探偵シャーロック・ホームズの力を借りることにする。 登場するのは主人公であるジキル博士の娘メアリ、そしてハイド氏の娘ダイアナ。 モロー博士がピューマと人間の女性から生み出した〈生き物:クリーチャー〉であるキャサリン。 身体自体から毒を発するベアトリーチェ、そしてヴィクター展フランケンシュタインの娘ジュスティーヌ。 この五人の女性のシスターフット的物語。 そこに加えて、キャサリンが(ここで語られる物語の後に)売れっ子の作家になり、この物語を書いており、作中の五人の会話や話の展開に時折五人自身がツッコミを入れるというメタ構造が加わっている。 構造としては凝っているし、作家のキャラクターへの愛着も伝わってくる書き込みだが、個人的な感想としては、物語の展開が冗長に感じる。キャラクターへの愛着が逆に過度になり過ぎて、細部を書きこみすぎて、話の本筋が少しぼやけ気味。 三部作の一作目ということで、キャラクター紹介を兼ねているという面もあると思うのだが、その点が自分には読みにくく、読むのに思わぬ日数がかかってしまった。

Posted byブクログ

2023/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マッドな科学者と弟子・獣人たちvs モンスターな娘たちwith ホームズ&ワトソン SFホラーアクションミステリー3部作の一作目 ○ジキル博士とハイド氏、モロー博士の島、フランケンシュタイン、ラパチーニの娘、吸血鬼ドラキュラ、シャーロック・ホームズ、こちらにピーンときた人はより面白いかも ○母を亡くし、収入を断たれたメアリ・ジキルはミセス・プール以外のメイドや執事を解雇し、これからどうしようかと途方にくれていた。しかし、母が「ハイド」という人物に毎月送金していたことを知り… 次々と起こる若い娘を狙った殺人事件、錬金術師協会の影、メアリの家に1人ずつ集まる奇妙な娘たち、そしてホームズとワトソン ○少々血なまぐさい場面が多かったが、物語に差しこまれるメアリの家の女性たちの突っ込みとか、往年のホラー名作の背景とか、ドキドキしながら読めた ○本ののどから小口までが短く、紙質が硬く、ちょっと指が痛かった…

Posted byブクログ

2023/03/25

邦題の通り、マッドサイエンティストの娘たちが活躍する。 本文の合間に登場人物のツッコミが入るが、まだ本章に登場していないキャラたちのセリフをどんな声で再生したらよいかわからずストレスだった。

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2022/10/12

感想。ヴィクトリア朝に書かれたオカルト系小説のキャラクター達に娘がいたら、その娘達が出会い意気投合したら…というお話。娘達が背景もバラバラとはいえ互いに生まれ出でた苦しみを背負いその苦しみを分かち合える者同士言葉にしなくても繋がり会える感が良い。元ネタ小説知ってると益々面白い。そ...

感想。ヴィクトリア朝に書かれたオカルト系小説のキャラクター達に娘がいたら、その娘達が出会い意気投合したら…というお話。娘達が背景もバラバラとはいえ互いに生まれ出でた苦しみを背負いその苦しみを分かち合える者同士言葉にしなくても繋がり会える感が良い。元ネタ小説知ってると益々面白い。そしてこの小説の最大の面白さはメタ小説だと言う事。小説の中に小説を批評したりそのシーンの時の事を思い出したりする娘達の言葉が挟んであってそれがまた面白い。小説部分だけでも全然面白いんだけどその会話部分が女子会とかパジャマパーティ感があってオカルト系に落ち入りそうな物語をキュートにしているんだよな。 ホームズ物としてはホームズがでしゃばりすぎないが存在感がしっかりしているのもとてもよい。娘達の物語の中なので頼り甲斐のある成人の男として若干のイケメン補正がかかっているけれどそれも私は嫌いじゃないし、変人だということはちゃんと書いてあるよ。ワトスンが誠実で勇気のある男性として描かれているのも良い。ホムワトに関しては素敵な男性に仕上がっている。ただレストレードはちょっと違うなぁという感。 続きも翻訳してほしいものだと思うよ。

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2022/07/21

図書館で。 ミステリーというかファンタジーというか、名だたる(マッド)サイエンティスト達の娘?が集まって、19世紀(かな)のロンドンを舞台に大暴れする痛快娯楽もの、という感じ。 個人的には要所要所に入る各個人のツッコミがさえわたっていて非常に面白い。それにしても文才があるのが猫娘...

図書館で。 ミステリーというかファンタジーというか、名だたる(マッド)サイエンティスト達の娘?が集まって、19世紀(かな)のロンドンを舞台に大暴れする痛快娯楽もの、という感じ。 個人的には要所要所に入る各個人のツッコミがさえわたっていて非常に面白い。それにしても文才があるのが猫娘ってのも面白い。 ミステリーとしては完全に謎解きが終わった訳ではなく、次回に続くという感じなのでぜひ続巻も読みたいところ。ぜひぜひ。彼女たち4人とミセス・プールの関係性が絶妙で面白いし。まだまだ仲間も増えそうなので、続きが楽しみです。

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2021/04/14

『ジキル博士とハイド氏』『モロー博士の島』『フランケンシュタイン』『ドラキュラ』等、かつて胸を躍らせたSF黎明期の傑作群。その登場人物たちに、もしも娘がいたら? しかも、彼女たちがある事件に巻き込まれ、シャーロック・ホームズやワトソンと一緒に事件の解決に乗り出したら?  本書は...

『ジキル博士とハイド氏』『モロー博士の島』『フランケンシュタイン』『ドラキュラ』等、かつて胸を躍らせたSF黎明期の傑作群。その登場人物たちに、もしも娘がいたら? しかも、彼女たちがある事件に巻き込まれ、シャーロック・ホームズやワトソンと一緒に事件の解決に乗り出したら?  本書はまさに夢のような企画である。おどろおどろしいタイトルのオマージュではあるが、本書は別にホラーではない。どちらかと言うとライトノベル。幕間に挟まれるモンスター令嬢たちの楽屋話も楽しい。 私の評価がやや辛いのは、ローカス賞作品とあるにも関わらずミステリだと思って読み出したことと、ホームズが好き過ぎるから。これらの傑作に耽溺したかつての子どもは一度手に取ってみてほしい。

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2020/12/31

原題は”The Strange Case of the Alchemist's Daughter"。欧米人だったら”The Strange Case ofのあたりで、ジキル博士とハイド氏を思い出すのだろうが、その方面で不利な日本人のために邦題は「メアリ・ジキル...

原題は”The Strange Case of the Alchemist's Daughter"。欧米人だったら”The Strange Case ofのあたりで、ジキル博士とハイド氏を思い出すのだろうが、その方面で不利な日本人のために邦題は「メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち」になっている。 ジキル博士の娘、ハイドの娘、モロー博士の娘などなどビクトリア朝時代に生まれた物語の娘たちが、ホームズとワトソンの協力を得て、連続殺人犯の謎をおって冒険する話である。物語は基本的にはキャサリン(モロー博士の娘)が書くのだが、途中で娘たちの会話が挟まるのが、最初はちょっと読みにくく感じたけど、それぞれの個性溢れる会話も楽しみになってきた。 背景になる話を読んでいるわけではなく、なんとなく知っているだけなので、楽しみ損ねている部分はあるかもしれないけど、とっても楽しかった。2作目があってもいいかもしれない終わり方なので、ぜひ書いて欲しい。

Posted byブクログ