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自閉症の僕が生きていく風景 の商品レビュー

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2023/03/25

障害者と健常者、お互いが理解し合えたり差別、偏見が無くならないような社会をつくるとか関わりとか永遠の課題やな… 障害者の奇妙な行動、声やこだわりで周りがびっくりすることはあるし(自分が実際に見たらえってなると思うけど)、他人に勝手に気持ちを推測されるのは嫌な人たくさんいてる。作者...

障害者と健常者、お互いが理解し合えたり差別、偏見が無くならないような社会をつくるとか関わりとか永遠の課題やな… 障害者の奇妙な行動、声やこだわりで周りがびっくりすることはあるし(自分が実際に見たらえってなると思うけど)、他人に勝手に気持ちを推測されるのは嫌な人たくさんいてる。作者も重度の自閉症でなかなか言葉が出ないし文字盤や筆談でコミュニケーションして気持ち伝えるようにしてるみたいやし。 障害者じゃなくても勝手に気持ちを憶測で言われるのは嫌やと思う。 障害者とのコミュニケーションやその人の気持ちや行動を理解するのはものすごく時間がかかるし、どんな障害があるのかな?症状なども鑑みなあかんし気疲れするかもしれんけど、少しでもその人のことを分かってほしい。 自分は軽度の知的障害あるけど、他者とのコミュニケーション苦手やし自分の伝えたいこと理解されないこともあるしいざこざ起こす時はある。やけど少しでも自分のこと双方が理解できたらいいなって思ってる。 この現代、SNS等普及してるから伝えたいことあるならブログや日記につけたらいいし、自分やったらルーフでありったけ書いてストレス吐き出してるかな

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2021/10/13

東田直樹「自閉症の僕が生きていく風景」「自閉症の僕が跳びはねる理由」「自閉症の僕が跳びはねる理由 続」https://naoki-higashida.jp/books/ 業務上必要で読んだ本。通常の形式で会話できない人をつい幼児扱いしがちなことを反省する。成熟した内面世界と知性...

東田直樹「自閉症の僕が生きていく風景」「自閉症の僕が跳びはねる理由」「自閉症の僕が跳びはねる理由 続」https://naoki-higashida.jp/books/ 業務上必要で読んだ本。通常の形式で会話できない人をつい幼児扱いしがちなことを反省する。成熟した内面世界と知性は表現されないだけでその人の中に存在している(おわり

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2021/07/05

東田直樹(1992年~)氏は、千葉県生まれの作家・詩人・絵本作家。会話の出来ない重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングにより、コミュニケーションができる。 13歳のときに書いた著作『自閉症の僕が跳びはねる理由』(2007年)が、2013年、同じ自閉症の息子を...

東田直樹(1992年~)氏は、千葉県生まれの作家・詩人・絵本作家。会話の出来ない重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングにより、コミュニケーションができる。 13歳のときに書いた著作『自閉症の僕が跳びはねる理由』(2007年)が、2013年、同じ自閉症の息子を持つ英国の作家デイヴィッド・ミッチェルとケイコ・ヨシダよって英訳され、以後、世界30ヶ国以上で出版され、100万部を超えるベストセラーとなっている。2020年には、同書を基に、世界各地の5人の自閉症の子どもたちの姿やその家族たちの証言を通したドキュメンタリーが英国で制作され(監督:ジェリー・ロスウェル)、本年4月から日本でも公開されている。 また、『自閉症の僕が跳びはねる理由2』、『ありがとうは僕の耳にこだまする』、『あるがままに自閉症です』、『跳びはねる思考』、『自閉症の僕の七転び八起き』、『自閉症のうた』など、成長の各段階で多数の作品を発表している。 本書は、18~20歳の視点で書かれ、2015年に出版された『風になる~自閉症の僕が生きていく風景』を、2020年に改題・加筆修正の上、文庫化したもの。 私はこれまで、大隅典子『脳から見た自閉症』、岩波明『発達障害』など、医学・医療の専門家が書いた本や、ASD(自閉症スペクトラム障害)の中でも、アスペルガー症候群に属するダニエル・タメットの『ぼくには数字が風景に見える』やジェイコブ・バーネットの『ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい』(著者は母親のクリスティン・バーネット)などを読んできたが、アスペルガー症候群ではないASDの人による本は初めて読んだ。(ASDの人の多くは、話したり書いたりすることが難しいと言われており、著書があまりないのは当然ともいえるのだが) 読了して最も驚いたのは(正直に言うと)、ASDの人にもこのような豊かな内面があるということだった。ASDではない人の多くが持つ部分を持っていなかったり、ASDではない人の多くが持たない部分を持っていたりすることはあるにせよ、全体としてみればとても豊かなもので、著者も語っている通り、ASDは(少々強い)個性のひとつに過ぎないということが感覚的に理解できた気がする。 著者は、巻末の演出家・宮本亜門との対談の中で、宮本から「自分の役割」について問われて、次のように答えているのだが、著作活動を通して、その役割を十二分に果たしていると言えるだろう。 「僕は、人は誰かに必要とされて生きることがいちばんの幸せではないかと思います。けれども僕たち障害者は、自分がこの社会で生きる存在理由をなかなか見いだせません。そのことがどんなにつらいかを世の中に人にわかってもらうこと、それから、僕のように重度の自閉症者にも、みんなと同じ内面があることを知ってもらいたいと思っています。」 (2021年7月了)

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