変質する世界 の商品レビュー

Voice編集部(編者)

2021/06/11

読み終わった。

と言っても読んだのは、養老孟司さんのところだけ。

2020年7月28日第一刷なので、時期からもマルがまだ存命の頃。
そして小堀歐一郎さんとの対談を済ませてしばらくした頃とある。

コロナより日本の問題は少子化で、日本人は既に絶滅危惧種になっていると警鐘を鳴らしている。

養老孟司さんの視点は、物事の本質をしっかりと見極めており、何時も感心させられる。、

2021/03/21

コロナを踏まえた著名人との対談集。
リアルタイムであるからこそ意味がある部分も一定あり、参考にはなりつつ時代遅れ感がある部分も。

メモ
・社会が健康長寿を求める時、置き去りにされるのは何をして生きるか、何のために生きるのかという問い。
・現代は工業化社会の最終盤であり、デジタル時代の端緒たる時代でもある。

2020/12/02

後半に行くに従って言葉遊びだったり思想の偏りが感じられて、あまり好きではない印象となってしまいました。具体策より思索が好きな人向けという感じ。

2020/12/02

今後はコロナとどのように付き合っていけば良いのか、著者それぞれが専門分野から考えた内容になっていたようです。
安宅さんは「アジャイルな仕組みが国を救う」というチャンスな話ですが、長谷川眞理子は人類学的に優生主義の方向へ向かって行く可能性がありと言っています。なので、ユートピア派とディストピア派と多様になっていて面白かったです。どっちになるのかは、あなた次第！ってこと？

2020/09/01

大変勉強になります。

安宅和人「アジャイル(俊敏)な仕組みが国を救う」
長谷川真理子「野放図な資本主義への警告だ」
養老孟司「日本はすでに『絶滅』状態」
デービッド・アトキンソン「コロナと大震災の二重苦に備えよ」
エドワード・ルトワック「コロナ時代の米中対決」
ダロン・アセモグル「アメリカの歪みが露呈した」
劉慈欣「人類の団結はSFだけの世界？」
御立尚資「コロナ後の世界を創る意志」
細谷雄一「政治経済の『免疫力』を備えよ」
戸堂康之「コロナ後のグローバル化を見据えよ」
大屋雄裕「自由と幸福の相克を乗り越えられるか」
苅谷剛彦「『自粛の氾濫』は社会に何を残すか」
岡本隆司「日中韓の差を生む『歴史の刻印』」
宮沢孝幸「経済活動は『1/100作戦』で守れる」
瀬名秀明「私たちは『人間らしさ』を問われている」

2020/08/07

公表されている感染者数は、調査して判明した最低値であることです
私は当初から、感染者数よりも、死亡者数に注目していました。人口あたりの死者数でみると、日本はかなり少ないといえます。
３つの可能性　医療体制、医療現場の練度、日本人が何かしらの耐性をもっている可能性

ゲーム理論におけるジレンマ
　プレーヤー同士が互いに協力するのが誰にとっても良い解のあのだけれども、もし自分が協力して誰かが協力してくれなかったら、そのとき自分の損失が非常に大きくなる、という状況を指す

どこまでが医療の範囲か　二人の意見が一致した点は、「すべては状況による」

映画　リスボンに誘われて

中国指導の技術開発　開発を担当するのが漢民族であり、国内の主要な３つか４つの大学を卒業したものばかり　極めて均質した思考をもっている　世界でもっともブレイクスルーを起こしにくい集団だ

後藤新平　　日清戦争の終わりに近づくと、日本へ帰還する軍人のための検疫が問題となった　検疫を指揮した後藤新平は瀬戸内海の島を切り開き、帰国船のすべてを寄せて検疫をさせた　似島の検疫所

2020/08/04

様々な賢者？たちの声が集まっているので多様性はあるが、自分の考えや生活が変わるような知見が得られるわけではない。
結局は自分の頭で考えて行動に移さないと意味がないんだなあ。

2020/08/02

　新型コロナウイルス関連で医療の観点からの出版が一巡して、このところ増えている「社会（学）」の観点からの一冊。正直、つまらない本も多いのだが、本書にはちょいちょい名言・謹言があった。

　一部を紹介すると、、、
「近代人は死を客観的に記述できると考えています。しかし自分の家族や親しい人、ペットが死んでしまったら、他人事では済まない」（養老孟司氏）
「マクロなイノベーションはどのような人びとによって起こされるのかといえば、それはつねに本流から外れた人間からである」（エドワード・ルトワック氏）
とか……。確かに確かに。

　当面コロナも続きそうで、かねて懸念されている経済的に追い込まれた人々の自殺や、世界中で行われている巨額の財政支出副作用、新興国からの資本逃避などなどで、どんな変質が起こるのだか。まだまだ渦中過ぎてイメージができていない。

2020/07/27

養老先生と長谷川眞理子さんがインタビューに答えていたので、読んでみた。立ち読みで良かったかなあ、という気がしないでもないが、まあ、苅谷さんとか瀬名さんなんかの書いたものも読めたので良しとしよう。いまの状況をどう考えたらいいのか、どんな考え方をしている人がいるのか、そういうことが知りたかった。自分としては、まあ手洗いはするけれど、あちこち消毒して回らなくてもなあ、と感じている。けれど、それで良しとしない人も周りにはたくさんいて、行動に折り合いをつけて行かないといけない。マスクにしても、電車の中では必ずつけているが、散歩しているときに必要か？と思ってしまう。思考停止して、自分で何も考えずに、言われたとおりにしている人が多いのかもしれない。その方が楽だから。瀬名さんが言うように、そういう人はＡＩに負けてしまうのかもしれない（勝ち負けではないけれど）。それと、消毒やなにやと、これらは人の命を守ろうと考えての上ではなく、もしものときに言い逃れができるようにしているようにも思える。みな、周りの目がこわい。マスクをせずに道を歩いていると、じろっとにらまれているような気がする。もっとも、私も、電車の中でマスクをしていない人を見ると、じろっとにらんでしまう。でも、ずっと人混みでマスクをしているせいか、ここ半年くらいまったく風邪をひかない。のどが痛くならない。まあ、それも何が原因かは分からない。手洗いばかりしていると、寄生虫の藤田先生にしかられそう。アレルギーなど他の病気が増えるかもしれない。本書の中では、宮沢孝幸さんの考えが一番しっくりいく。まあ、科学者が言っているからというのもあるかもしれない。ほどほどの対応で、感染しない程度のウイルス量に減らす。そこを意識していこう。ところで、養老先生が最後に少子化の方が心配と言っていたが、人口はもう少し減らして、安定するようにうまくもっていけないものだろうか。（あっ、ウイルスがやってくれているのか。三人称の死だからこういうことが言えてしまう。）

2020/07/26

各界の著名人15人がウィズコロナの経済と社会を語ります。野放図なグローバル化が今回のコロナ禍を招いたという主張やここでグローバル化を止めてはならぬという主張、コロナ対策か経済か、人の数だけ様々な意見・主張があると言っても過言ではありません。日本の政策も現在（2020.7.26）はGOTOで自粛です。緊急事態宣言の時は皆で一斉に自粛でしたが、ウィズコロナでは誰かに決めてもらうのではなく、それぞれが自分の頭で考えてコロナ対策をしつつ経済を回す必要がありそうです。そしてお互いに他者の考えを尊重するのも大切ですね。