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赤白つるばみ・裏/火星は錆でできていて赤いのだ の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2021/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

+α 「赤白つるばみ」のその後(十年くらい?)。 SNSで作中の、 え だって ジェンダーバイアスに 「よいジェンダーバイアス」とか 「許容範囲のジェンダーバイアス」 なんてないんですから なくなった方がいいですよね? というコマが引用されて、話題になったり、その後作者自身の発言がいくつかあったことなど、うっすら聞いた気がしていた。 で読んでみたわけだが、うーん…… …… ……作中人物が説教臭くなったなというのが、正直な第一印象。 もう少し時間を置いて読み直して、自分の更新具合を見てみたいとは思うけれど。 この作品が自分にとって大事な大事な作品になったという人もいるだろうとは思うけれど。

Posted byブクログ

2020/09/17

小学校の頃から好きだった楠本まきさんの新刊。 なかなか新刊が出ない上に、漫画よりもエッセイや絵本形式が多くなている作家さんなので、今回リリースされた新刊も漫画だった(しかも再録でもない)ってことに期待した。 また、この方は装丁がいつも美しいので、電子書籍でなく当然のように紙本で入...

小学校の頃から好きだった楠本まきさんの新刊。 なかなか新刊が出ない上に、漫画よりもエッセイや絵本形式が多くなている作家さんなので、今回リリースされた新刊も漫画だった(しかも再録でもない)ってことに期待した。 また、この方は装丁がいつも美しいので、電子書籍でなく当然のように紙本で入手。 感想、認めたくなかったけれど、個人的には凄く残念な新刊だった。 装丁に関しては相変わらず洒落てはいるけれど、昔ほどのこだわりをあまり感じられない。 前 2 作(赤白つるばみ 上/下)で既に感じてはいたけれど、変な力みや神経質さが抜けて作家ご本人様的には幸福というか、リラックスできてるんだろうなあ、良かったなあとは思うけれども。 しかし、それよりも残念だったのは内容だった。 言いたいこともテーマも分かり易く、はっきりと書かれている。 書かれてはいるが、描かれてはいないのだ。 正直、Twitter などで散見されるヒステリーな叫びを詰めましたとしか感じられなかった。 この人物にそれを語らせる必要があるのだろうか、もっと言えば、そのどこでも拾ってこられるような内容をわざわざ楠本まきさんが、わざわざ漫画にする必要があったのだろうか。 一方的に声を大にして文字を並べているだけにしか感じられなかった。 (念のため添えておくけれど、私はその意見に否定的ではないし、どちらかといえば賛成派だ)。 もっと他の角度を混ぜたり、掘り下げて欲しかったかなと。 キャラクターが言わせされてるではなく、キャラクターが言っていると感じられたらもっと違った感想を受けた気がする。 これでは、現代問題に触れてみた乗っかてみた、これがイマドキなのよ、カッコイイでしょ?と言っているような、表面だけのオサレ漫画ではないかという印象になってしまいました。

Posted byブクログ

2020/09/05

大事に大事に読んだ。 思うようにいかないことがあった後に読むと救われた。 「赤白つるばみ」の世界で生きたいと思った。 「火星は錆でできていて赤いのだ」も含め、色々なことを考えさせられた。 考えなくても気にしなくてもそれなりに生きてはいけるけれど、生きていて呼吸がしづらいと感じるの...

大事に大事に読んだ。 思うようにいかないことがあった後に読むと救われた。 「赤白つるばみ」の世界で生きたいと思った。 「火星は錆でできていて赤いのだ」も含め、色々なことを考えさせられた。 考えなくても気にしなくてもそれなりに生きてはいけるけれど、生きていて呼吸がしづらいと感じるのは何故かなと何となく思っていて、それでもふとそういうことだったんだと気付くようなこと。 そういうことが少しずつ少しずつなくなっていくといい。 昔から楠本まきさんの描く老人が好きだ。 もし生き続けられるならいつかそんな老人になりたい。

Posted byブクログ

2020/08/23

「赤白つるばみ上下」から読み返しましたとも。一気に。だって忘れるから!読み返した瞬間に「そうだったそうだった!」って思いながら一気に読んで「くぅううぅ〜っ悔しい好き!!」ってところまでいつもどおり。そして表紙特色前回は金銀、そして今回は錆色。最高。 今回は連載中からちょっとジェ...

「赤白つるばみ上下」から読み返しましたとも。一気に。だって忘れるから!読み返した瞬間に「そうだったそうだった!」って思いながら一気に読んで「くぅううぅ〜っ悔しい好き!!」ってところまでいつもどおり。そして表紙特色前回は金銀、そして今回は錆色。最高。 今回は連載中からちょっとジェンダーバイアスのことが挙げられていたり、それ以外もあらゆるバイアスについて考えることが多かったけれど、あらためて考えるとまきさんの作品は最初からバイアスによって敬遠されがち(または崇拝されがち)な人たちが、ごく普通の人間として普通に生きていることをずっと描いているんだなとものすごく腑に落ちた。そして自分がいかにそれらのバイアスに対して嫌悪感を持っているか、だからこそ楠本作品に惹かれるのかという理由がすこーんっと入ってきてとてもスッキリ。清々しい。 あとはもうユラくんの好きはほんとに好きだったんだなーとか、椿ちゃんは初登場シーンのあの超絶美人だけど透明なバリアバリバリ感はどこへやら某はぐちゃんみたいな美大っ子になっったなーとか、にちかちゃんやシマちゃんが吐露したような一般人からは羨望と妬みにも値するようなヒルコともあろう人が、まさか今自分が感じるような焦りや不安を感じるなんてーとか、現実世界と同じように時間の経過を噛みしめる。 あとがきにも書いてあるけど「なるべく早い時期に、ああ、そういえば昔はそうだったね。今となっては信じがたいけど。と、言われるようになってほしい」と思う。今のこの世界だって「今となっては信じがたい」ことが山のようにあって、それをきちんと「それはおかしいんじゃないか」と考えて、それを多くの人が共有したからこそ変えられたことがたくさんある。それは常になされるべきことであって、常に「本当にそれでいいのか」と考えること怠ってはならない。

Posted byブクログ