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フレドリック・ブラウンSF短編全集(3) の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/06/12

個人的に面白い作品が多かった。ハッピーエンドに持ち込んでいく展開がけっこう好き。あと暗い結末の「ドーム」もまた印象的。核戦争が起き、核を防ぐドームに男は入る。ドーム起動時は莫大な電力を必要とするため、外の確認に躊躇し、何十年とドームの内側で一人暮らす。もしドーム開けてしまって、戦...

個人的に面白い作品が多かった。ハッピーエンドに持ち込んでいく展開がけっこう好き。あと暗い結末の「ドーム」もまた印象的。核戦争が起き、核を防ぐドームに男は入る。ドーム起動時は莫大な電力を必要とするため、外の確認に躊躇し、何十年とドームの内側で一人暮らす。もしドーム開けてしまって、戦争真っただ中ならば意味がない…男が最終的にドームを開けるとそこには…過ぎ去った時の流れを感じることができる…。「スポンサーからひとこと」は、なんだかシュールで面白い。不可知論も知った…

Posted byブクログ

2023/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

目次 ・存在の檻 ・命令遵守 ・フラウンズリー・フロルゲルズ ・最後の火星人 ・地獄のハネムーン ・星ねずみ再び ・六本脚の催眠術師 ・未来世界から来た男 ・選ばれた男 ・入れ替わり ・武器 ・漫画家 ・ドーム ・スポンサーからひとこと ・賭事師(かけごとし) ・処刑人 初期の頃の切れ味鋭いショートショートが少なくなって、淋しい。 その中では『六本脚の催眠術師』が、にやりと笑える面白さ。 ここにきて本邦初訳の作品が結構あるのは、日本での人気に陰りが出てきたってことなのでしょうか。 『未来世界から来た男』は、創元SF文庫の表題作にもなったけれど、今はもう受け入れられないかもしれないなあ。 1950年代に書かれた作品は、第二次世界大戦後の世界観で、公民権運動の前の世界観。 作者が偏見を持っているというのではないけれど、人種差別が当たり前だったころの作品は、いくらひねりの聞いたプロットとはいえ、今はもう無理だろう。 そして、冷戦真っ只中の時代に書かれたこれらの作品を立て続けに読むと、いかに当時の人たちが、冷戦さえなくなれば世界は平和になると思っていたかがわかる。 宇宙人や未来人が来ては、地球をひとつにまとめようとする話が多い。 だけど結局、冷戦は一触即発の事態だったとはいえ、結局世界中を巻き込む前に踏みとどまることができていたけれど、今はそれこそ、世界中を巻き込みかけている状態だからなあ。 冷戦こそが一線を踏み越えないためのブレーキだったようにも思えてくる。 いま、「スポンサーからひとこと」あったら、どうだろう? 私はそこまで楽観的になれないなあ。

Posted byブクログ

2022/08/08

巨匠フレドリック・ブラウンの短編全集、第3巻(全4巻)。 前巻に引き続き良質な短編SFが揃っており、「星ねずみ」の続編や、ブラウンのアイロニーが光る「未来世界から来た男」や「ドーム」など、全体的に楽しめたとは思うが、特別グッとくるような作品は見つからず、ちょっぴり残念。 「未...

巨匠フレドリック・ブラウンの短編全集、第3巻(全4巻)。 前巻に引き続き良質な短編SFが揃っており、「星ねずみ」の続編や、ブラウンのアイロニーが光る「未来世界から来た男」や「ドーム」など、全体的に楽しめたとは思うが、特別グッとくるような作品は見つからず、ちょっぴり残念。 「未来世界から来た男」が、創元SF文庫の第1弾のタイトルだったとは初めて知った。創元SF文庫の記念すべき1冊目がブラウンの作品集だったとは。

Posted byブクログ

2021/07/22

初めて買った文庫本がフレドリックブラウン でした。子供の私に、良く見つけたねと、褒めてあげたいです。

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2021/03/29

割とシリアスとか、サスペンス物が多い感じ。多くの作品の共作相手のマック・レナルズの作品も読みたくなった。

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2020/10/26

SF。短編集。シリーズ3作目。 いつも通り、すべての作品が好き。 「最後のハネムーン」「ドーム」「賭事師」が特に好き。

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2020/10/09

2020年10月8日読了。短編に定評のあるSF作家フレドリック・ブラウンの作品を新たに編纂した短編集の第3弾。私が未読の、面白いSF作家ってまだまだ世界にはたくさんいるものだ…。東西冷戦時代を背景とした、地球の滅亡・信用できない隣人や政治家・異星の襲撃により団結する地球人、などの...

2020年10月8日読了。短編に定評のあるSF作家フレドリック・ブラウンの作品を新たに編纂した短編集の第3弾。私が未読の、面白いSF作家ってまだまだ世界にはたくさんいるものだ…。東西冷戦時代を背景とした、地球の滅亡・信用できない隣人や政治家・異星の襲撃により団結する地球人、などのテーマの短編はどれも設定~展開の語り口の滑らかさ・ユーモア漂うやり取り・オチの意外性と3拍子揃っていてどれも面白い。ディックの長編に似ている『処刑人』の雰囲気や、「心を読まれる」絶体絶命の窮地で打開策を目指す『賭博師』などの作品は特に楽しめた。1、2も読んでみたい。

Posted byブクログ