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アウア・エイジ(our age) の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/10/22

20年以上前の学生時代、映写技師バイトの日々を懐古する。 謎の塔の写真と、それを一緒に探した女性の思い出と。 知らないはずのノスタルジアに心奪われ。 美しさと刹那さとかなりの危うさと…「忘れられない女」の描写が魅力的すぎた。 こんなの一生心に残ってしまうね。

Posted byブクログ

2024/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

⚫︎受け取ったメッセージ つながっている。 つなげていく。 そしてだれかを勇気づける。 それが使命。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 第163回芥川賞候補作。 一緒に、塔を探しに行かないか? 生き迷う男。謎を残して死んだ女。…大学教師の私に届いた、学生時代にバイトをしていた映画館からの招待状。映写室の壁に貼られたままの写真に、20年前の記憶がよみがえる。 ⚫︎感想 ミステリー仕立ての純文学として、最後まで大変興味深く読むことができた。不思議な女性ミスミ。塔、映写機、思い出、カレーライス、数学、さまざまな小道具やエピソードがつながって、男の記憶を掘り起こし、ひとりの女性像を結ばせる。切なくて美しくポジティブにまとめられた作品。ミスミの母の思いが、ミスミに伝わらなかったのは悲しいが、2人の生きた軌跡が主人公に与えられ、彼は生きる希望を持てた。

Posted byブクログ

2021/02/22

なんで童貞にそんなこだわるのよ、と思うが女の私にとって童貞であることのコンプレックスは真にはわかんないんだろうな。

Posted byブクログ

2020/09/23

芥川賞にノミネートされるタイプの小説はあまり読まないが、映画館の話なのが気になったので読んでみた。塔を探す話って何かなかったっけ…。謎の写真と謎の女と謎のカレーについては感想が難しい。映画館のバイトのところは面白く読んだ。

Posted byブクログ

2020/09/16

終始切ない。でも、救いがあってよかった…。 「僕はそういうの、どうでもいいな。簡単なルールだけどさ、短絡的な欲望を満たすことをしない、というのを守ろうと思っているんだ。すごく単純な話だけどさ、それを守るだけで、少しだけ人生がうまく回る気がするんだ。人間の行動の動機って、たどりに...

終始切ない。でも、救いがあってよかった…。 「僕はそういうの、どうでもいいな。簡単なルールだけどさ、短絡的な欲望を満たすことをしない、というのを守ろうと思っているんだ。すごく単純な話だけどさ、それを守るだけで、少しだけ人生がうまく回る気がするんだ。人間の行動の動機って、たどりにたどってその源までいってみると、結局は本能的な欲じゃない。食欲とか性欲とか。でもね、そのたどるつながりの距離が長いものは良しとするんだ。たとえば、金や名誉が欲しくて良い会社に行こうとするのはさ、結局はいいもの食っていい女を手に入れたいっていう、根源的な本能の欲に結び付くんだろうけど、その結び付きの距離が長い気がする。でもね、短絡的な、いますぐ抱けるからその女を抱こうっていうのはさ、その距離がすごく短いんだ。欲情そのものに直結した動機なんだ。そういうのは絶対駄目だから、選択しない。それが、僕のルール」

Posted byブクログ