勘三郎の死 の商品レビュー

中村哲郎(著者)

2020/09/08

何と言ってもいい役者だった、面白い、愉しい役者だった、ある時代の人の世の花だった――戦後歌舞伎史のなかでの３９年の交友を綴る

2020/08/31

2020年8月
十八代目勘三郎との思い出がぎっしり詰まっている。歌舞伎を極める2人が役者から批評家からという観点で深く繋がっている。
勘三郎と吉右衛門とのエピソードも著者だからこそ書ける内容だ。
勘三郎に関する文章以外はやや懐古主義的な部分もちらほらあるが、三島由紀夫との思い出などはその時代を生きていた人ならではのもので興味深い。