靖国神社の緑の隊長 の商品レビュー
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戦争の犠牲者をどう追悼したらいいか。日本がいつまでも平和でおだやかな国であることを誓うこと。「人物太平洋戦争」39編のうち、8編が収録されています。半藤一利「靖国神社の緑の隊長」、2020.7発行。国破れて名将ありの今村均大将、植樹連隊長と言われた吉松喜三大佐、南の島に雪を降らせた加藤徳之助(加東大介)軍曹など。
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以前、著者が取材した多くの兵隊のなかで、再編集された8名の実話。一介の兵士に対する優しい眼差しが感じられる。事実を分かりやすいタッチで簡潔に語っただけなのに、戦争とは何かがわかる一冊である。
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昭和35年から始まった旧帝国陸海軍の将校や兵士から聞いた体験談「人物太平洋戦争」39編から、8編が選ばれて書き直されている。 「平和は常に死者の上に築かれるのか」(アラン) 作者が今年1月亡くなる際に残した言葉「日本人はそんなに悪くはないんだよ」
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昭和史や戦史に詳しくない人にも読みやすい文章で綴った太平洋戦争・人物伝。平和を願い続けた歴史探偵、生前の最後の著作がここに。
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半藤氏が亡くなった事を受け、新聞に書かれた書評を読んで、この本を手に取った。最期に出版された本が、子どもたちに優しく語る、隠れた兵士たちの生き様だった事に感無量。かの大戦争を経験せず、平和と繁栄の内に生きる私たちは、新たな地球規模の環境問題、感染問題、核問題に面している。今こそ歴...
半藤氏が亡くなった事を受け、新聞に書かれた書評を読んで、この本を手に取った。最期に出版された本が、子どもたちに優しく語る、隠れた兵士たちの生き様だった事に感無量。かの大戦争を経験せず、平和と繁栄の内に生きる私たちは、新たな地球規模の環境問題、感染問題、核問題に面している。今こそ歴史を省みなければ、また同じ過ちを繰り返すだけだと切に考えさせられた。
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終戦75年のこのコロナ禍の夏に、戦争時の日本軍人 のお話。 日本の軍人にも、立派に生きた人は当然いたのだろう と思います。 祖先というか、先人のことをしることも充分に 平和を考えることだと思います。 逆に、どうしようもないだめな人のエピソードも 語ってみるのはどうなのかなあ?
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大東亜戦争の兵士達のそれぞれの苦闘や生き様が目に浮かび、ついに涙を止めることは出来なかった。 まえがきには、靖国神社について明快な解説があり、また著者の思想のようなものもあり、興味深かった。私も強い信念を持ち今後も靖国神社へ参拝したい。 戦後75年。一生戦後が先の戦争の戦後で...
大東亜戦争の兵士達のそれぞれの苦闘や生き様が目に浮かび、ついに涙を止めることは出来なかった。 まえがきには、靖国神社について明快な解説があり、また著者の思想のようなものもあり、興味深かった。私も強い信念を持ち今後も靖国神社へ参拝したい。 戦後75年。一生戦後が先の戦争の戦後であって欲しい。今も世界では紛争等人を殺し合う事が日常茶飯事で起きている。そうでなくても、コロナも加わり世界は互いに牽制し合い、緊張状態が続いている。世界史や日本史をみても大体は戦の歴史である。人間という生き物は戦い抜きでは生きていけないのだろうか。大なり小なり平和ボケした我々日本人だってネットを使った言い合いやら何やら色々お互いを傷つけている。当然傷つけあって喜ぶ人なんていない。世界にいる人皆が傷付くことのない世の中になる事はあるのだろうか。 とても読み易く、恐らく小学生も読むことはできるだろう。戦後という意識が年々弱くなっている今、私のような20代だけでなくそれよりもさらに下の世代にも手に取ってもらいたい一冊だ。
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