ホーンテッド・キャンパス 最後の七不思議 の商品レビュー
……ラブコメの進展具合については、もう諦めました(笑)。いいんだ、これからも温かく長ーい目で見守っていく所存です。この人たちはいっそこのままでもいいよなあ。 ホラーな事象の数々は、相変わらず安定っぷりの恐ろしさです。今回の事件はどれも、「当たり前」な価値観や世界観を押し付けられて...
……ラブコメの進展具合については、もう諦めました(笑)。いいんだ、これからも温かく長ーい目で見守っていく所存です。この人たちはいっそこのままでもいいよなあ。 ホラーな事象の数々は、相変わらず安定っぷりの恐ろしさです。今回の事件はどれも、「当たり前」な価値観や世界観を押し付けられてしまった人たちの悲劇が描かれていて、怖いというよりむしろ悲しく思えてしまったのでした。そんな中で自らの男らしさを模索する森司はものすごく男らしいと思うのですが。……うん、そういう自覚のないところがいいんですよねきっと。見ていて癒されます。 一番恐ろしく思えてしまった物語は「涙壺に雨の降る」。無神経ゆえの残酷さというものがここまで恐ろしいとは。絶対的な愛情があったはずなのに、それをこれほどの憎しみに捻じ曲げてしまうだなんて!
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「壁の美人画」いらいらするくらい自己主張のできない古舘文音.大叔父さん宅の留守番をさせられていたら,掛け軸の女が這い出してきて・・・.醜形恐怖症のお話. 「涙壺に雨の降る」瑕疵物件に住んでいる武市青葉は,幸福な家庭を夢見ながら無理解な娘に絶望して事故死した母親の怨嗟を受けていた.こうあるべきという思いに捕らわれた死人と無頓着な青葉,怖いのはどっちだろう. 「最後の七不思議」リンチ殺人を発端とする怪異の連鎖.らしさをはき違えた行為が魔を招く.家に入るのに許可を必要とるのは吸血鬼などでもおなじみなんだけど,結構怖い.結局,ササラ先生は学校だったのだろうか?
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男とは、女とは、長男とはこうあるべき。そういうものに苦しめられた人達が多く出てくる今巻。幽霊よりも怖いのはやっぱり生きてる人間だなと強く感じる1冊でした。ササラ先生の件で出てくる栃木のリンチ殺人事件。実際の事件の方が、作中で出てきたよりももっと胸糞悪いもののようだ。
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販売は夏だけど、作品内はクリスマスシーズン。森司はクリスマスデートとプレゼントに悩みまくり。ほほえましいカップルは相変わらずですが、怪奇はいじめや自己中心的な人物が原因で起こってしまうことが、相変わらずシビアですね。 でも、面白かった!
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