マタギ奇談 の商品レビュー
いろいろな、またぎ本シリーズは、地域によって違うが役小角、修験、天皇家の影響が大きく、共通してます。
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書名に"奇談"と入ってはいるが、山を舞台とするミステリーやいわゆる怪談の要素はほぼなく、主に白神山地のマタギの社会や風習にまつわるエピソード等が収められている。 著者が取材し、聞き及んだ内容を文章化したものなので、例えば久保俊治氏の、当事者たる猟師自身が体験し...
書名に"奇談"と入ってはいるが、山を舞台とするミステリーやいわゆる怪談の要素はほぼなく、主に白神山地のマタギの社会や風習にまつわるエピソード等が収められている。 著者が取材し、聞き及んだ内容を文章化したものなので、例えば久保俊治氏の、当事者たる猟師自身が体験し、感じ、考えてきた事柄がダイナミックに綴られた著作とはある意味で対極を為すルポルタージュだが、一歩引いた客観的な立ち位置から語られるからこそ、都市部に暮らす私たちの胸中にすんなり入ってくるという部分もあって、特に山津波に関する項は、却って静かな圧が増したような…。 ラストに置かれた小話、"老マタギと犬"は、まさしく本書の掉尾を飾るにふさわしい、普遍性を備えた名文である。 「国は、自然を守るというのは、誰も入れないことと思っている。そうなると、荒廃するだけでなく、動物が増えてたいへんなことになります。山のことを知っているマタギが調整してやらないとだめになります。それを知らないのですよ、机の上で考えているから見当違いなことばかりやっている。我々地元のマタギに話を聞こうともしない。白神が荒廃しないで今もあるのは、昔からマタギが守ってきたからなんです。それをわかっていない、というか、わかろうとしない」 1993年、白神山地は世界遺産に認定され、その11年後の2004年には全域が鳥獣保護区の指定を受けて、当地におけるマタギの文化は潰えたという。
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読了2021.11.09 山を知りつくすマタギたちの語る、様々な山の一面。 いやあ、すごい…。 クマ猟の話が多いので、マタギとクマとの駆け引きは手に汗握ったり、クマの賢さに驚いたり。
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厳しい自然と暮らすマタギの生活がわかった。 最初の八甲田の話の様なのが続くと思ったが、山と熊とマタギの話であった。
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不思議な世界に感じるが、100年も前のことではないと思うと感慨深い。 ゴールデンカムイで興味を持って読んでみたが、マタギを通して自然と付き合ってきた方々の事を深く知ることができて大変満足しています。 飄々とした文章で、昔話というかお伽噺を読んでいるみたいですがその文章からは生々し...
不思議な世界に感じるが、100年も前のことではないと思うと感慨深い。 ゴールデンカムイで興味を持って読んでみたが、マタギを通して自然と付き合ってきた方々の事を深く知ることができて大変満足しています。 飄々とした文章で、昔話というかお伽噺を読んでいるみたいですがその文章からは生々しさも伝わってきてそれが決してフィクションでない事を教えられます。 読んで良かったです。
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