こころの相続 の商品レビュー
もっとコミュニケーションの取れる子どもだったら、祖母から色々な話を聞いておけたのに、と悔やまれる。伝承されなかった大切なことが、世の中には沢山あるのだろう。 「相続」という言葉を、このように使うことに違和感を覚えた。「承継」などと言い換えたほうがよかったのでは? 言葉は、本来の...
もっとコミュニケーションの取れる子どもだったら、祖母から色々な話を聞いておけたのに、と悔やまれる。伝承されなかった大切なことが、世の中には沢山あるのだろう。 「相続」という言葉を、このように使うことに違和感を覚えた。「承継」などと言い換えたほうがよかったのでは? 言葉は、本来の意味を尊重して使ってほしいと思った。
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相続とは法的に保護された財産の所有権を死により移動すること。氏のいう文化やら作法、風習の伝承は意味合いが違う。 この人のエッセイ、話題になるがハズレが多い。タイトル負け?
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五木寛之 著「こころの相続」、2020.7発行。形あるもの、お金や土地(財産)よりも大切なことがある。食事の前に手を合わせる、そして魚の食べ方も言ってみれば相続ですよね(^-^) しつけ、仕草、嗜好、喋り方、幼児期の想い出、記憶・・・、確かに、相当なものを相続しています。万葉集も...
五木寛之 著「こころの相続」、2020.7発行。形あるもの、お金や土地(財産)よりも大切なことがある。食事の前に手を合わせる、そして魚の食べ方も言ってみれば相続ですよね(^-^) しつけ、仕草、嗜好、喋り方、幼児期の想い出、記憶・・・、確かに、相当なものを相続しています。万葉集もそうだし、芸や伝統、文化、国民性・・・。桜は集団、梅は個人、時代的には、桜(昭和)から梅(令和)に変わったとも言えるでしょうか。「こころの相続」、考えていくと、人生の生き方に通じるものと思いました。
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人との挨拶の仕方、お礼の言い方、そのほか数えきれないほどのものを私たちは両親から相続している。お金やモノの相続にかまけて、ほんとうに遺していきたい 「無形の相続」がないがしろになってはいないか。 いまこそ「形なきもの」の中にある大切な相続財産に目を向けよう。90歳に手が届く年齢と...
人との挨拶の仕方、お礼の言い方、そのほか数えきれないほどのものを私たちは両親から相続している。お金やモノの相続にかまけて、ほんとうに遺していきたい 「無形の相続」がないがしろになってはいないか。 いまこそ「形なきもの」の中にある大切な相続財産に目を向けよう。90歳に手が届く年齢となった著者の、深い思索と洞察から導かれた渾身のメッセージ【本書の目次より 第1章 こころの相続とは何か? *相続とは、お金だけではない *くせや習慣も相続 *魚の食べ方ひとつでも親からの貴重な相続 *記憶だけでなく、肉体的なものも *父から受け継いだ呼吸法は今も生きている 第2章 私が「家族」から相続したもの *父親からの相続 *親から何も相続していないと思うのは短慮 *気づいたら父から受け継いだものがたくさんあった *本をまたぐなどもってのほか *ページの端を折ると「ドッグ・イヤー(犬の耳)」になる *今でも口をついて出る漢詩の数々 第3章 あなたは何を相続しますか? *忘れていたものを思い出すには人生の下り坂がいい *一人で回想する時間は孤独でなくて至福の時 *後世に伝えたい「手応えのある記憶」を大事にする *発掘する「記憶」の中に伝えたいものがある 第4章 「こころの相続」の心得 *語り伝えることの大切さ(面授) *自慢話になってはいけない *相続には工夫必要 (戦争の語り部の問題/『この世界の片隅で』) 第5章 個人を超えた「こころの相続」 *宗教的な伝承で幼子の命が救われる *物より大事なものを継いできた石山本願寺の力 *外国人が「小さな教会」と驚いた北陸の仏壇の大きさ ⚾️ 父のため息は、一種の「負の遺産」といえそうだ。 しかし、そのため息の重さは、著者の人生に大きな意味をもたらし、生きる勇気を与えていた。子に偉大な父親、立派な母親の姿を見せ続ける必要はない。むしろ無理をせずに、弱さをさらけ出すほうが、大事な財産として子供の心に残るのかもしれない。
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