六十代と七十代 心と体の整え方 の商品レビュー
人生の後半をどのような意識を持って過ごすべきか、日常生活を充実させるにはどうしたらいいかについてヒントや知恵を集めた本。 高年期における不安に対する「心の整え方」、QOLの低下を防ぎアンチエイジングを目指す「体の整え方」といった二面から書かれている。 もっと肉を食べるべき、肥満気...
人生の後半をどのような意識を持って過ごすべきか、日常生活を充実させるにはどうしたらいいかについてヒントや知恵を集めた本。 高年期における不安に対する「心の整え方」、QOLの低下を防ぎアンチエイジングを目指す「体の整え方」といった二面から書かれている。 もっと肉を食べるべき、肥満気味の人が長寿、健康診断は無意味どころか有害などと著者らしい逆説的な論調も随所に出てくるが、全体的には、高齢者の立場に立って応援してくれている内容と言える。著者の主張をひとくくりでまとめると、自分の人生をあるがままに肯定し、「泰然自若として生きよ」ということ。「達観」という言葉がふさわしいのかも知れない。 特に知識として記憶しておきたいと思った事項を記しておく。 ・認知症の発生率は60代では1~2%だが、85歳以降40%程度、90歳では60%、95歳で80%となる。 ・ある程度進んだ認知症に対して、会話を通して患者の記憶を呼び覚ます「回想法」を続けることで認知機能が改善される ・高年齢になると、新陳代謝が落ちているため、がんを発症しても進行は穏やかで転移も少なくなる ・「生者必滅会者定離」という言葉は人生の真理を衝いている ・肉を食べてセロトニンを生成するトリプトファンを摂取し、日光を浴びてセロトニンの分泌を促すことは心身を整える上で大切な要素 ・バイアグラは狭心症の薬として開発されたが、血管拡張作用が心臓以上に陰茎に強く効いたことからED治療薬として発売された。血管を若返らせる効能があり、動脈硬化によって血流が悪くなった血管を改善する機能があることが最近になってわかってきた ・日頃から一つの常識らしき言説に対する異論や反論を意識的に持つ習慣を身につければ、高年者は老化しつつある脳を活性化できる
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心に残ったフレーズは、がまんは美徳じゃない、ノンビリし続けると劣化する、細かいスケジュールは立てない、会者定離、「サヨナラ」ダケガ人生ダ、欲望を肯定するでした。心を軽くして、楽しく、生きていきたいと思った。
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発癌リスクのある胸部エックス線撮影、それを毎年何の疑問も持たずに受け続ける事となっている健康診断の受診。WHOの中止勧告受けながら何故日本だけ継続しているのか、エビデンスでも健診受けた方の死亡者数が多いとか。 止めるかなぁ。
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高齢者向けの作品とはいえ、前半の高齢者に対する忖度は度が過ぎていていると感じました。一方、後半の高齢者に対する励ましには気づきがありよかったです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
1960年生まれ、和田秀樹さん「六十代と七十代 心と体の整え方」、良く生きるために読む高年世代の生活学、2020.6発行。多くの示唆をいただきました。60代で定年、70代「死」が現実感を、80代体の不調の自覚・・・。「老いるショック」にめげずw、心から老化しないでw。ネットで脳を活性化、食事・運動・睡眠に留意し、街に出かけたいと思います(^-^)
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高齢者向け精神科医で、多数の著作でも知られる著者の「良く生きるために読む高年世代の生活学」。 「老化と病気」、「心の整え方」、「体の整え方」、「暮らしの中の知恵」、等高齢者向けにほぼ生活全般をカバーした内容となっている。 高齢者であっても、ストレスとなるガマンや、発散のためギ...
高齢者向け精神科医で、多数の著作でも知られる著者の「良く生きるために読む高年世代の生活学」。 「老化と病気」、「心の整え方」、「体の整え方」、「暮らしの中の知恵」、等高齢者向けにほぼ生活全般をカバーした内容となっている。 高齢者であっても、ストレスとなるガマンや、発散のためギャンブル、および好色を否定していないところは、一般的な高齢者向けのアドバイスとは180度違って新鮮だった。 一方、多すぎる処方薬とX線及びCTを使う健康診断については、医師の近藤誠氏の著者からの引用を主としているが、エビデンスを上げてその効果を否定し、受けるべきではないとしているところは衝撃的。さらに、胸部エックス線撮影は1964年にWHOから中止勧告を受けているにもかかわらず現在に至るまで続いているのは厚労省と健診業界の癒着が理由とまで記載されているに至っては、ここまで書いて大丈夫か?と心配になった。 また、エックス線やCTだけでなく、健診自体が有害であることも、フィンランドでの比較試験の結果を上げて主張している。 医療費の増大が問題となって久しいが、本気でそれを解決したいのであれば、上記の健診問題についても真剣に検討されるべきでは、と強く思ったが本当に「癒着」があるのであれば、健診削減あるいは中止が公の場で議論されることは無いんだろうな~、というあきらめの気持ちも同時に感じた。 健診推進派の反対意見を伺いたいところである。
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ヤングオールドからオールドオールドへ 長生きなんてしたくないといつも思っている私には いい本でした うん、前向きになれました 高年者よ、反逆の旗を振れ! 団塊で競争ばかりだった世代 旗振ってましたよね なんか物わかりのいい爺さん婆さんになってますよね 高年者よ、もっと肉と光を...
ヤングオールドからオールドオールドへ 長生きなんてしたくないといつも思っている私には いい本でした うん、前向きになれました 高年者よ、反逆の旗を振れ! 団塊で競争ばかりだった世代 旗振ってましたよね なんか物わかりのいい爺さん婆さんになってますよね 高年者よ、もっと肉と光を お肉食べて外へ出よう 一人でいいよね テレビを捨てる 文を書く これは実践できてるな コロナ禍で一層 若い世代との分断が意図的にふりまかれています 生産性ばかりに目を向けると自分たちに返ってきます ブーメランのように ≪ 歳を取り かすむ目で見る この世界 ≫ 興味深く読みました
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72歳の自分としては大変参考になりました。 これかはら自分の立ち位置を自覚して無理せずに暮していこうと思います。
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読むと生きる意欲が湧いてくる本 【目次】 序章 人生百年と言うけれど 余生と言うには長過ぎる 六十代の特徴 七十代と八十歳以降のステージ 第一章 高年世代よ、反逆の旗を振れ 九十歳何がめでたい 弱者への差別と攻撃が蔓延する日本 政治のツケを高年世代にまわすんじゃ...
読むと生きる意欲が湧いてくる本 【目次】 序章 人生百年と言うけれど 余生と言うには長過ぎる 六十代の特徴 七十代と八十歳以降のステージ 第一章 高年世代よ、反逆の旗を振れ 九十歳何がめでたい 弱者への差別と攻撃が蔓延する日本 政治のツケを高年世代にまわすんじゃない 医療現場における高年者差別 定年という差別制度 団塊世代の履歴書 反逆の旗を振れ 第二章 老化と病気 老化の実態 人は「心」から老化する 高年になると多発する病気 認知症 鬱病 死に至る病 悪性新生物(ガン) 心疾患 脳血管疾患 肺炎 老衰という病 ピンピンコロリとネンネンコロリ 第三章 心の整え方 不安と向き合う 高年期における様々な不安 別離の悲しみ 孤独について考える 孤独はそれほど悪くない 病や死に対する不安 感情の整え方 心のプロを活用する 第四章 体の整え方 アンチエイジング 再生医療の現在 理想の食生活 もっと肉を 三度の食事は大切に ちょいポチャのすすめ 高年になると変化する睡眠習慣 睡眠障害と認知症 もっと光を 運動は面倒だが役に立つ 誰でもできる鎌田式ストレッチ 散歩のすすめ 第五章 暮らしの中の知恵 高年者にとって「がまん」は美徳じゃない ノンビリし続けると劣化する 細かいスケジュールは立てない ギャンブルは前頭葉の大好物 金は墓場までは持って行けない 欲望を肯定する 不道徳のすすめ 高年世代の夫婦関係 恋は遠い日の花火ではない 常にイキでカッコよく モノに執着しない ネットを活用して脳を活性化 テレビを捨てて街へ出よう すべてを疑え ボランティアのすすめ 生涯現役でアンチエイジング 介護はチームワーク 目と耳と歯の問題 サプリメントと付き合い方 クスリと書いてリスクと読む 健康診断は受けない 病院との付き合い方 あとがきにかえて :あるがままに 人は誰でもオンリーワン レットイットビー パンデミックのただ中で
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