日本発の世界常識革命を の商品レビュー
WILLという雑誌に連載されたコラムをまとめた本。 だからかどうか、著者独特の構想や考えが少なく、一冊を通したメッセージにはなっておらず、気楽に読み流す本だった。 ただ、日本はもっと自分勝手に意見を述べてもいい、という考え方は貫かれており、自分もそう思う。日本にある実力、外国から...
WILLという雑誌に連載されたコラムをまとめた本。 だからかどうか、著者独特の構想や考えが少なく、一冊を通したメッセージにはなっておらず、気楽に読み流す本だった。 ただ、日本はもっと自分勝手に意見を述べてもいい、という考え方は貫かれており、自分もそう思う。日本にある実力、外国からも認められている実力を当の本人が過小評価しているのが現状なのは残念。全体のバランスを見る力に長けている日本は、それを正しく自覚した上で自国のより良いポジショニングのための戦略を実践していってもいいのではないだろうか?
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コロナ禍の時にこの本を読んでいるのだが、この危機に面して、日本のワクチン接種への遅さ、対応に国民として、どうすれば、良いのか??? 無手勝流で、敗けるが勝には、なってない。 そして、世界では、ウイグル族、ミャンマーのデモ、戦争でもないのに、人が、殺戮されている。 日本の「遺憾に...
コロナ禍の時にこの本を読んでいるのだが、この危機に面して、日本のワクチン接種への遅さ、対応に国民として、どうすれば、良いのか??? 無手勝流で、敗けるが勝には、なってない。 そして、世界では、ウイグル族、ミャンマーのデモ、戦争でもないのに、人が、殺戮されている。 日本の「遺憾に思う!」だけの解答では、社会は、良くならないし、隣国の中国とは、もめたくないという日本! この本を読んでも、解決策らしいものが、見つけられない。 元米大統領のトランプ氏のように、日本もニッポンファーストを宣言すべきなのか? それにしても、コロナ禍で、密を避けようとと発している所から、違反者が出ること自体、おかしなことである。 世界で最も平和で、清らかな国である日本になるには・・・・本を読んでみたが、分からなかった。
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平成元年に社会人になってから30年以上経過しましたが、その時からお世話になっているのがこの本の著者、日下氏の書かれた本で、これで55冊目となります。 この数年で長年新刊が出るたびに読んできた方がお亡くなりになっていて寂しい思いをしています、日下氏も90歳になられた様ですが、彼の...
平成元年に社会人になってから30年以上経過しましたが、その時からお世話になっているのがこの本の著者、日下氏の書かれた本で、これで55冊目となります。 この数年で長年新刊が出るたびに読んできた方がお亡くなりになっていて寂しい思いをしています、日下氏も90歳になられた様ですが、彼の書かれた本を読むたびに、日本もまだ捨てたものではないな、と実例を通して解説してくれるので読み終わると気持ちが良くなります。自分が書く文章も読んだ方の気持ちが良くなる様に意識していきたいと思っています。 以下は気になったポイントです。 ・日本が味方についた方が必ず勝つ世界になったと感じている、それを世界が感じ取っている点が重要である。大阪G20サミットで世界は400年に一度の転換をした。昔のサミットの幕間はイギリス人を囲んでいたが、今回からはアメリカ人と日本人にとって変わった(p55) ・ヒラリー陣営のことをこの頃は「エスタブリッシュメント」と呼ぶ、既成勢力の意味らしいが、アメリカには新しい名称で登場する古い勢力があるので注意が必要(p69) ・欧州も中国も付き合ってみるとわかるが、その奥には恐るべき男尊女卑の階級社会がある、外国は貴族社会で貴族は征服王朝に起源があるのでもちろん男尊女卑である、日本は場合は、どう考えても女尊男卑、男尊女卑は下級武士の世界のことで、その人たちが明治維新を主導したから日本の司法世界は男尊女卑になっていった(p77) ・丸の内や霞ヶ関に勤務するサラリーマンが軍服でなく背広を着るようになったのは、昭和27−28年頃であった。アメリカの占領行政(間接統治、内務省解体、陸軍と海軍省を残務整理機関)の各論はマッカーサーから直接各省に伝えられることになっていて各省は逃げた。自然に大蔵省が内務省を引き継いだが、バラマキでインフレとなった(p82) ・インテリ家庭の子供は、学校ではなるべく理屈で割り切って考え、社会生活では空気(日本人が持っている暗黙の理解と束縛)に従う様に努力した、いわば二重生活(p92) ・日本が飛躍的に新しいことを始めたとき中国はどうするか、ついてこれないのに無理をするとその負担は庶民にかかってくる(p120) ・アメリカの各州と連邦政府の関係は、独立戦争の昔に戻るかもしれない、英語ができないアメリカ人や、白人でないアメリカ人はいうれ過半数に達する(p124)カリフォルニアは日本、フロリダはスペインと分裂するのも一案、同じ様な問題が欧州にも中国本土にも起きる(p125) ・イギリスは香港で儲けていたから香港政庁が保有する黒字はすべて中国のものと考えるべきとなれば、イギリスは今のうちに黒字のすべてを使ってしまえ(=投資)をした、海上に橋をかけて空港をつくった、工事代金の借金を返すのは中国、深圳の工業開発はこうして始まった。中国には多額の国有地貸付収入が入った、これが中国共産党の利権(p149) ・マッカーサー司令部との交渉にあたって各省が、財政・金融問題から逃げたのを大蔵省がまとめて引き受けうけているうちに、大蔵省はいつしか役所の上の役所になった(p150) ・東京では地下鉄延伸のためにまず放射道路を作って欲しいという運動をしていて、地下鉄は後からと考えいたが、あっけなく解決した。地下40米以上は地主のものではなく国家のものであるという、大深度地下なんとか、という法律一本で解決した(p174) ・日本が圧勝している話は、オモチャ、化粧品、漫画、アニメである。それらには、サブカルチャーと名前をつける、サブが成長するとメインになったら自分も採用するが、それまではダメという人は頑固者で、世の中い3%くらいいると良い、でもそれ以上は困る(p182) ・国際標準語になる言語が持つ資格条件は、「お金持ちでポケットが膨らんでいる人が話す言葉、その人がどもれば周りもどもる」なので、日本語ももうじくそうなる。渡部氏は、ギリシアからラテン、フランス語への移行がそうであった、とコメントした(p192) 2020年11月9日作成
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