1964東京ブラックホール の商品レビュー
いだてんを熱心に見ていて、64年東京オリンピック開催に向けてあの人この人奮闘していたという話にこんな裏話がわんさかあったとは。突貫工事も目につくところだけ、街自体は貧困、公害は放置、ひどい住宅事情というのがよくわかった。これが経済成長ではなく社会保障に比重を置いていたらまた戦後の...
いだてんを熱心に見ていて、64年東京オリンピック開催に向けてあの人この人奮闘していたという話にこんな裏話がわんさかあったとは。突貫工事も目につくところだけ、街自体は貧困、公害は放置、ひどい住宅事情というのがよくわかった。これが経済成長ではなく社会保障に比重を置いていたらまた戦後の日本も変わっていたのかもしれない。 にしてもアメリカと日本がこんなにきな臭くズブズブだったとは。ただただ残念な気持ちだが、歴史から目を背けないという上で非常に面白い読み物であった。
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いろんなジャンルの歴史を別々に追うと、同時代性が分からなくなるのだけど、1964で切り取られた切り口で見れて、いろいろ分かってなかったなと理解が深まった気がする。特に自分が生まれる前の時代は、実感がないので、こうした本で知れることが多いと思った。
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戦後急速な復興を果たし、高度成長時代の活気あふれた時代と語られることの多い1964年の東京オリンピック前後。しかしその内実は、少年犯罪の激増、ヤクザと一体となった政治腐敗、人命軽視な経済振興、公害天国、環境破壊、近代都市とは思えない糞尿にまみれた河川や海など、国民の暮らしを犠牲に...
戦後急速な復興を果たし、高度成長時代の活気あふれた時代と語られることの多い1964年の東京オリンピック前後。しかしその内実は、少年犯罪の激増、ヤクザと一体となった政治腐敗、人命軽視な経済振興、公害天国、環境破壊、近代都市とは思えない糞尿にまみれた河川や海など、国民の暮らしを犠牲にした酷い時代であったとのこと。岸信介のアメリカからの賄賂とアメリカ追従。大野伴睦の右翼とのコネクション。実質的な核保有能力維持のための原子力発電推進。
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1964年は、高度成長の中、前向きな明るい側面だけが伝えられるが、その裏では、このような現実があったことを初めて認識。光の裏には必ず影がある。両面を見ないと世の中の現実はわからない。
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前東京オリンピックが開催された1964年の華々しさに隠れている暗部を、当時の記録映像から紐解いた一冊。 敗戦後の東京の成長は素晴らしいですが、荒々しさがあったであろうことは感じていました。 日本人は耐えることのできる民なので、言う前に死んでいった人数はきっと多いでしょう。 当時の...
前東京オリンピックが開催された1964年の華々しさに隠れている暗部を、当時の記録映像から紐解いた一冊。 敗戦後の東京の成長は素晴らしいですが、荒々しさがあったであろうことは感じていました。 日本人は耐えることのできる民なので、言う前に死んでいった人数はきっと多いでしょう。 当時の明暗を踏まえて、次の東京オリンピックを見据えたいと思いました。
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読み始めて数十ページで読むのを止めようと思った。糞本である。 著者の貴志謙介氏は、よっぽどの左翼か?さすがもとNHKや! あとがきに青木理を引用するくらいだから。 1964年の記憶を失われないように、とか、リアルな時空に身をおいてみたいとか言っているが、書かれている言葉は、あの時...
読み始めて数十ページで読むのを止めようと思った。糞本である。 著者の貴志謙介氏は、よっぽどの左翼か?さすがもとNHKや! あとがきに青木理を引用するくらいだから。 1964年の記憶を失われないように、とか、リアルな時空に身をおいてみたいとか言っているが、書かれている言葉は、あの時代の日本がとんでもなく酷い国家だったという誹謗ばかりである! 事実は書けばよい。でも解説や解釈が、あの時代の日本は馬鹿で残酷で、どうしようもない国であったというまるで憎しみの対象でしかない書きようである。 未来に役立てるのであれば、なぜそんな酷い状態から発展出来たのか考察すべきである! そうでないなら、単に過去を糾弾しても仕方ない! まして自身は1957年生まれで、1964年の酷い実情には責任がないと思っているんだろう。 社会として記憶するべき事はあるんだろうけれど、人は辛い事は忘れて、過去を浄化しないと生きていけない生き物であることをこの著者は理解できないのであろう。 誠に哀れである!
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