おもしろ医学論文イッキ読み の商品レビュー

青島周一(著者)

2023/07/20

【学内】
https://mol.medicalonline.jp/library/ebooks/detail/?id=9270
【学外】
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2022/07/30

第1章 食事・栄養
001 緑茶で認知症が予防できる?
002 キノコを食べると認知症を予防できる?
003 アブラナ科の野菜は健康に良い?
004 海藻が健康に良いは本当?
005 水分は多めに取った方が健康に良い? ほか
コラム1 統計的にも意味のある水準とは?
第2章 運動・生活習慣
037 遅い歩行速度が死を招く?
038 歩行時間は長い方が健康によい?
039 ウォーキングで肺炎による死亡を予防できる?
040 認知症はウォーキングで予防できる?
041 坂道の多い街に住んでいると糖尿病になりにくい?
042 自転車通勤は健康に良い? ほか
コラム2 原因と要因、因果関係と相関関係について
コラム3 ライターを所持している人では肺がんが多い?交絡という概念
第3章 精神・ストレス
065 「生きがい」がある人は長生き
066 趣味や生きがいを持つことで長生きできる
067 笑いが健康長寿をもたらす?
068 楽観主義な人では体の痛みを発症しにくい
069 目的意識が高いと長生きする 定年後も仕事健康的
コラム4 因果関係を検証するには?
コラム5 効果の指標:相対危険、相対危険減少、絶対危険減少
第4章 その他~まだまだ続くおもしろ論文
082 女性医師の診療を受けた患者のほうが長生きする?
083 花粉症の人は長生きするって本当?
084 メタボ検診をうければ健康になれる?
085 アンチエイジングの秘訣はレジャー活動!?
086 がん治療における民間(代替)療法は効果がありますか? ほか
コラム6 効果指標としてのオッズ比と、情報があらわしているもの
取りあげた論文がホンモノかどうか米国医学図書館サイトで確かめることができます(一発検索ナンバー(PMID)つき)。

2021/08/27

Twitterで見かけて興味持ち、読んでみた。

おもしろというが、ぶっ飛んだ実験などは無く、皆が気になりそうなそこを調べたか！と思うようなものが多数。
一方で著者の解説は冷静である。確かに、紹介されたデータだけでハッキリ言い切るのは難しそうなのが多いので、とても良いことと感じた。

2020/09/22

医学に拘らず論文には実にユニークで個性的なものが多かったりする。例えば以前話題になったもので、『プロ野球選手と結婚するための方法論に関する研究』など。
この本はそんな医学論文、①食習慣•栄養②運動•生活習慣③精神ストレス面で研究された論文を紹介している。
なお、本書は日刊ゲンダイでの連載から抜粋したもの。著者は薬剤師であり、おそらく自身が個性的な論文を発表していないだろうと読み取れる。

正直、この本はかなり残念だった。
•結果とコメントしか書かれてないこと。肝心の『なぜ？』が書かれていないと納得以外の得られるものがない(理解ではない)。そこに至った背景や要因要素は簡単でも書かれて欲しかった
•深く踏み込んでなく、コメント含めて不完全燃焼になる。論文を補うように書いて欲しかった

これらを解消するには以下が考えられる。
a)対象読者を中学生レベルor医学知識が多少ある人向けと明確にする
→わかりやすいこと、面白いトピックがあることの紹介に傾倒しすぎなので、コメントを二段階に分けて一般的と専門的に分けるなどで深掘りして欲しかった。
b)掲載する論文数を減らす
→100本は多すぎる。各内容が軽薄なだけにこの本から行動を起こす人は少ないと考えると、掲載数を減らし深掘り•行動喚起すべきだと思う。

大前提に、著者も冒頭で触れてるが、各論文の結論は関連を示す(可能性がある)のみで、因果関係は未知になる。生きる方針や面白い観点を得たい人は、本書を参考に生き方を見直すのもいいと思う。

2020/08/23

卵が先か鶏が先かみたいに、健康系の論文は、健康だから運動ができる⇄運動するから健康など、何が正しいかわからない。まぁ、良いと言われることは適度にやってみるのが良い。