物語を売る小さな本屋の物語 の商品レビュー

鈴木潤(著者)

2024/04/09

京都にある子どもの本専門店｢メリーゴーランド｣の店主である作者、鈴木潤さんのエッセイ。
子どもの本専門店なるものを知らず、新しい世界をしめた1冊。
本が好きな生いたちから、自由な感性な進路、四日市の本店から支店を出すまでの紆余曲折など、｢安寧｣とはかけはなれた作者さんのメリーゴーランドのような人生をチラッと除かせて頂いた。

2023/08/01

子供の本専門店というのはかなり厳しい業種だと思います。
数が少ないだけに評判の店舗になれば遠方からも来ると思いますが、世の中にそんなに沢山需要のある業種ではないでしょうから。
そんな中で有名店「メリーゴーランド」の京都店を運営している潤さんの一代記です。
大変なのはわかりますが、やはり本屋を経営してそれがしっかり軌道に乗っているというのはうらやましいです。本屋やりたいなあ。

2023/06/18

あぜやんリリース。

この本との出会いは沖縄の古本屋『市場の古本屋ウララ』さんとの出会い。

4年ぶりの実家沖縄に帰って墓参りをした翌日。
那覇市の古本屋を2店舗回ってきた。
今回の本に出合った『市場の古本屋ウララ』さんには
過去何回かお邪魔していて、今回は勇気を振り絞り、
女性店主の宇田さんに声をお掛けした。

かなり無理やりな相談ですが、
東京で開催しているブクブク交換のテーマ本を探していて、『憧れの人がでてくるお話』に合いそうな本ってありますか？とお願いしたら、本書を選んでくれた。

読んで感じたのは、女性目線で書かれている本書は
優しさがあり、好奇心旺盛な主人公の鈴木潤さんの人柄が楽しい本になっている。

内容説明が簡単になってしまいましたが、
とても心温まる本書はおすすめの本です。

2021/07/04

京都にある子どもの本の専門店「メリーゴーランド京都」の店長・鈴木潤さんの仕事と暮らしを綴った一冊です。

本店のメリーゴーランドも合わせて、訪ねてみたいお店です。小さな本屋さんになるって、行動力がいるなぁと思いました。素敵なお店、多くの作家さんとの繋がり、身近な応援団などなど、いろいろな道を行ったり来たり、迷ったり戻ったりして、彼女が手に入れた宝物ですね。
絵本を紹介した「絵本といっしょにまっすぐまっすぐも読みたくなりました。

著者と同じく三重県出身なので、会話に出てくる方言に思わず笑顔がこぼれました。高校生の頃、あんなに嫌だった方言が、今では優しげなところが大好きに。活字で読むと可愛さが倍増です。

2021/03/17

京都の憧れの書店のひとつ、メリーゴーランド京都の店主の話。
植本一子さんによる写真がすばらしい。また訪れたくなる。

内容の方は、こんな人だったんだ…と終始驚き。『絵本といっしょにまっすぐまっすぐ』から描いていた人物像とはずいぶん違う方だった。

それにしても晶文社は宇田さんの本（市場のことば、本の声）といい田尻久子さんの本（橙書店にて）といい、いい本出すな〜。

2021/02/26

「小さな本屋」さんを
営んでいる方は
無条件に応援してしまいたくなる

ましてや
その本屋さんに
まつろう方たちが
またなんとも楽しい方たちで
あることもにも共通点がある

まだ行くことができていないけれども
京都の「ﾒﾘｰｺﾞｰﾗﾝﾄﾞ」さんは
ずっと気になっている「本屋」さんの
一つである

知り合いが
この本の文中に
ひょっこり出てこられるのも
また　楽しい

どんな町にも
あって欲しいモノ
顔と名前がわかる人が
出入りしている
図書館
それと
小さな本屋さん
です

2021/02/16

メリーゴーランド京都店がどうやって今のような絵本屋さんになったのか、鈴木さんがどうやって今の絵本屋店長の鈴木さんになったのかがよくわかる。あんなにいろんなことを経験されているとは思わなかった。メリーゴーランドほどのお店でも店を経営するということがそんなに大変だとは思わなかった。でも大変なことを経験してるからこそ信頼の厚い今のお店があるんだろうなと思う。いつ行っても棚が本気だし挑戦的だし信念が見える。2児の母でお寺の人で実家とも離れていてきっとすごくすごく忙しくて大変なこともあるだろうになんてパワフルなんだろう。子どもの本に携わるものとして私もその背筋が伸びる。読みものとしてもとてもとてもおもしろかった。

2020/07/26

行ったことのあるすてきな感じの本屋さん。やっている人がこんなにエネルギッシュで攻めてる人だとは思わなかった。ありきたりな言葉だけど元気をもらった。