赤江瀑の世界 の商品レビュー

河出書房新社(編者)

2024/07/08

前半は傑作選としていくつかの小説、随筆など、後半は生前関係のあった人たちの文章や作品解説などが収録されている。赤江瀑の小説は20歳前後によく読んでいたはずだが記憶が曖昧。「アンダルシア幻花祭」というタイトルが眩しくて印象に残っていたが、あらためて作品リストを見ると、意外にカタカナを使ったものは少ない。後半の解説等を読むと、華やかで、煌めいていてという私の感想は、表面的なものしか見ていなかったのかもしれない。今、読んだらもっと深いところに触れられそうだし、また、読んでみたいと思った。（が、手に入るものが少なそう。）