つながりが生み出すイノベーション の商品レビュー
後輩が書いた本。 私が先輩。 大した本を書いたものだ。 彼は学生時代、デカいテーマの話を書きたがった。 ランドスケープでそんなデカいテーマが残っているとは誰も思わなかった。 しかし地理学にフィールドを移し、震災をきっかけに彼らしい切り口でえらいものを書いた。 昔、研究室ではケ...
後輩が書いた本。 私が先輩。 大した本を書いたものだ。 彼は学生時代、デカいテーマの話を書きたがった。 ランドスケープでそんなデカいテーマが残っているとは誰も思わなかった。 しかし地理学にフィールドを移し、震災をきっかけに彼らしい切り口でえらいものを書いた。 昔、研究室ではケーススタディを積み重ねるタイプの研究の方がいいか、一般論に落とし込むタイプの研究の方がいいかという議論があったが、 自身がNPOの幹部として、震災復興という大きなケーススタディに参画しつつ、NPOの代表にインタビューをしたり昔の記事からデータをかき集めたりしてどちらの側面からもまとめた。 テーマもデカい。 日本語の研究ばかり追っていたら多分着眼点も得られなかったと思う。 行政の掘り方も深い。 私は行政の人間だが、自分の自治体を客観的にここまで俯瞰したことはない。 自分のとこの市史とか町史とかを一度ちゃんと読もうと思った。 結論としてもサードセクターの場所性が高い方がサードセクターどうしが協力し合えて良いというストーリーからして彼の哲学に沿っていて良かった。 というわけで大絶賛の一冊。
Posted by
- 1