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イラスト図解 感染症と世界史 の商品レビュー

3.9

7件のお客様レビュー

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2022/01/23

もう少しコロナについて書かれているかな?と思ったけど主に歴史的なパンデミックを詳しく書いている本です。コロナも含めてまだ7つ目のパンデミックと思うと意外と少ないんですね。 ①経済発展の裏側には劣悪な労働環境があって外部から持ち込まれたウイルスが広まる。 ②人の移動と経済活動、天秤...

もう少しコロナについて書かれているかな?と思ったけど主に歴史的なパンデミックを詳しく書いている本です。コロナも含めてまだ7つ目のパンデミックと思うと意外と少ないんですね。 ①経済発展の裏側には劣悪な労働環境があって外部から持ち込まれたウイルスが広まる。 ②人の移動と経済活動、天秤にかけて経済活動の方が潤うからシルクロードが続いた? ③産業革命は①と同じく労働環境はとんでもなかったけど女性や子供も賃金という形で正当な評価を得られたから悪いことばかりではない。 この当たりが学べました。

Posted byブクログ

2021/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題名の通り感染症と日本を含む世界の歴史の流れを追った本。感染症の影響と社会の変化を簡潔に述べているためテンポ良く読める。しかし、その因果関係が少し雑という感想を持った。感染症と歴史について、その概要を知るための本としてはおすすめできる。 最も感心したのは、本書の「はじめに」の項だ。”歴史”において、その流れに乗れた者は繁栄を謳歌し、逆らう者は消滅してしまう。また流れが動かない時はどんなに反乱や革命が起ころうが表向きは「泰平の世」が続く。しかしある”契機”をきっかけに、歴史の流れは一気に動き始める(乱世・激動の時代)。そしてその動きは人間の想像を遥かに超えて速い。 「腐敗が社会の隅々にまで蝕みながら、表向きは泰平を享受している」という点において現代の日本社会は黒船来航直前の徳川幕府にそっくりである。「まさかそんなこと。。」幕末の人々もそう思ったであろう。そして現代の我々もそう思っている。契機はなんであろう。まさに今covid-19ではないのか。 と、そういうようなことが書いてある。普遍的な歴史の姿を2、3ページでさらっと説明してしまう著者の文は秀逸だと感じた。

Posted byブクログ

2021/07/24

【要点】 ◆歴史には『流れ』がある。 動かないときにはテコでも動かない。=泰平の世 しかし、動くときは止めようがない。=乱世 泰平の世が良いというわけではなく、表立っては泰平だが、政治は腐敗、社会はびんらん、経済は破綻ということもある。 流れに乗ることが大事なのだ。 ◆人類の歴史...

【要点】 ◆歴史には『流れ』がある。 動かないときにはテコでも動かない。=泰平の世 しかし、動くときは止めようがない。=乱世 泰平の世が良いというわけではなく、表立っては泰平だが、政治は腐敗、社会はびんらん、経済は破綻ということもある。 流れに乗ることが大事なのだ。 ◆人類の歴史は感染症との闘いの歴史。戦争や貿易など、民族交流が生まれる度に感染症リスクは高まってきた。 ◆感染症対策の基本 1.感染者ゼロ号を見つける 2.国際協調 3.衛生的な環境 ・具体例ペスト 中世を終わらせ近世へ 大量の農民が死亡 ↓ 深刻な働き手不足 ↓ 荘園領主の財政悪化 & 年貢を収めていた農民たちが一転して、お金を貰って農業に従事 = 中世秩序の崩壊 ↓ 没落した荘園領主の土地を国家が接収 ↓ 王権の強化 ペストに有効な手立てを打てなかったカトリック教会の権威低下 ↓ 人々が偏狭なキリスト教以外に救いを求める ↓ 豊かで人間味溢れたギリシャ・ローマへの回帰運動 = ルネサンス ↓ 教会の権威から離れ、芸術と商業が発展 ↓ 技術や思想の革新 ↓ ルターやフスによる宗教改革 ・世界一丸となった予防接種で天然痘根絶に成功! 天然痘患者を早期発見し、その周辺人物を隔離し、その人達に集中的に種痘を行う。 ・感染症の壮絶さ。 感染症&飢饉でアイルランド人口1/8に。イギリスの搾取はしても援助はしない姿勢。独立運動のモチベーションに。

Posted byブクログ

2021/04/20

久しぶりに自主的に購入し、読み終えた本 高校で世界史を学んでいたが、そのときに出てきた歴史での病気の事象は14世紀の危機の黒死病くらいしか記憶になかったが、人類が戦ってきた感染症はもっと多く、紀元前から現代に至るまでざっとこの本ではまとめている。ページ数も150ページほどで資料や...

久しぶりに自主的に購入し、読み終えた本 高校で世界史を学んでいたが、そのときに出てきた歴史での病気の事象は14世紀の危機の黒死病くらいしか記憶になかったが、人類が戦ってきた感染症はもっと多く、紀元前から現代に至るまでざっとこの本ではまとめている。ページ数も150ページほどで資料やコラムもあり、読みやすい。世界史の知識があまりない人でも読める一冊となっていると思う。コロナ禍における現在、ステイホーム期間中に先人たちの足跡を辿ってみてはどうだろうか。

Posted byブクログ

2021/03/11

予備校講師が書いた良書。 人類の発達と疫病の関係性を簡潔に教えてくれる。 世界史のテーマ史入門でもいいかもしれない。

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2022/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

歴史が動く背景に疫病があることを記した本。焦点の当て方がタイムリーである。世界史というには中国史の内容が少ない。主にヨーロッパと日本の歴史。黒死病後のヨーロッパについての説明が秀逸。 大量の農民が死亡したことで深刻な働き手不足に陥ります。これにより領主たちは収入を失い、一方でそれまで年貢を納めていた農民たちは一転してお金をもらって農業に従事するようになります。荘園制によって築き上げられていた中世の秩序が崩壊したのです。没落した荘園領主の土地を国家が接収することで、王権の強化につながりました。 また疫病が神罰と考えられていた当時、ペストの流行に対してなんら有効な手立てを打つことのできなかったカトリック教会の権威が低下。人々は偏狭なキリスト教以外に救いを求めます。キリスト教が生まれる前の、豊かで人間味にあふれていた古代ギリシア・古代ローマ時代の書物や芸術への回帰運動が盛んになりました。これがルネサンスです。ルネサンスにより教会の権威から離れて芸術や学問が発展していくことで、技術や思想の革新が起こります。

Posted byブクログ

2020/09/06

歴史上の人類の感染症との戦いを完結にまとめた良書。 定期的に大きな感染症は現れ、人類を恐怖に陥れているが、必ずそれを克服する力が我々にはある。 天然痘根絶の時のように、世界がひとつになって向き合えればだが…

Posted byブクログ