死にゆく人にあなたができること の商品レビュー
仏教の輪廻転生や永遠の命、また大いなるものに生かされているという考え方がそのままカトリックのシスターによって述べられている。興味深い。
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「生まれた⇒死ぬ」という真理をいつどう引き受けるか。死にゆく本人だけではなく死にゆく人と関連する人もその心理と向き合うことになる。「生=死,死=生」として引き受けていけるような時間を過ごす。仲良し時間と著者は言う。今自分にその時が来たら家族のことを心配するだろう。しかし,どうしよ...
「生まれた⇒死ぬ」という真理をいつどう引き受けるか。死にゆく本人だけではなく死にゆく人と関連する人もその心理と向き合うことになる。「生=死,死=生」として引き受けていけるような時間を過ごす。仲良し時間と著者は言う。今自分にその時が来たら家族のことを心配するだろう。しかし,どうしようもないのだ。その時までにしばらく時間があるなら自分なりに善く生きるだろう。その時は必ず来るのだから,普段から善く生きることが正しいはずなのに,そうできないのは愚かであるなぁ。 誰もができれば苦しまずに生きていきたいし死んでいきたい。生きていくための営みがあり,幸せになるための営みがある。考えれば考えるほど混沌としてくるが,人類の歴史,地球の歴史,宇宙の成り立ちと自分自身を比較したら,自分がSomething Greatの手のひらの上での束の間の存在であると考えざるをえない。自分によって善く生きることを追求することしかできない。過去を変えられず,未来は知れず。さしあたって今を精一杯生きるだけ。天風師の言葉に戻ってくる。
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