手塚治虫の山(文庫版) の商品レビュー
このシリーズ三冊でまとめて出版されていますが どれも テーマに沿って 色々なお話があって 楽しめました。
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手塚治虫先生の山に纏わる作品集(アンソロジー)。ブラックジャックの一話も含み、昭和新山に関するストーリーがいくつか。世界的に見ても稀な、短期間での火山誕生をリアルタイムに経験した事は、手塚先生にとってこれも自然の畏怖を強く感じた出来事だったのだろうか。
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ヤマケイ文庫なので、当然テーマは山に絞られるが、さすが手塚治虫ともなると傑作揃い。特に昭和新山の三松氏の話は心打たれた。
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山をテーマに編まれた手塚治虫アンソロジー。畏怖、畏敬、尊厳、愛、やなぁとしみじみ思う。動物や人間の本能、垣間見えるものの表現(しかもさりげない)。
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手塚治虫ほど、アンソロジーが編まれているマンガ家はいないのではないか。SF、時代劇、サスペンス、平和、医療、環境、絵本、最終回、消されたマンガ等々、およそマンガに触れるもので描かなかったものは無いのではないか。正に天才たる所以だろう。 だからこのようなアンソロジーも編まれる。当...
手塚治虫ほど、アンソロジーが編まれているマンガ家はいないのではないか。SF、時代劇、サスペンス、平和、医療、環境、絵本、最終回、消されたマンガ等々、およそマンガに触れるもので描かなかったものは無いのではないか。正に天才たる所以だろう。 だからこのようなアンソロジーも編まれる。当然、傑作ばかりが集められたわけではない。と、書こうとして読み始めて、自分の浅はかさを嗤った。ある意味傑作ばかりだったのである。 魔の山(1972『少年サンデー』) 山棟蛇(1972『漫画サンデー増刊号』) 山の彼方の空紅く(1982『ジャストコミック』) モモンガのムサ(1971『少年ジャンプ』ライオンブックス) モンモン山が泣いているよ(1979『月刊少年ジャンプ』) ブラックジャック−昭和新山−(1976『少年チャンピオン』) 雪野郎(1969『少年チャンピオン』ザ・クレーター) 落盤(1959『X』) 山太郎かえる(1980『月刊少年ジャンプ』) 火の山(1979『ビッグゴールド』) まさかの未読作品が半分以上だった。単行本表題になった作品も多い。そうか、これが「山作品」になるのか、という新しい視点も貰った。唸る作品ばっかし。全て短編なので雑に終わらしているエピソードもあるが、全て映画か2時間ドラマにして、名優が演じたならば名作に化けるような作品ばかりだ。やがて来る生誕100年に向けて、私ならば「手塚治虫劇場」の企画をだすね。 「魔の山」なんて、村上もとかや塀内夏子が数巻かけて、青春をかけて描いていた事を、32ページで描いてしまった。 「山の彼方の空紅く」なんて、沖縄とも思えるような舞台設定にして、最後のスペクタルには金をかけて映画にしたら面白いのが出来る。いや、現代日本の政治状況では難しいか。 これも無印良品の「旅シリーズ」の本棚で見つけた。良いセレクトである。
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