万物創生をはじめよう の商品レビュー
ジャロン・ラニアーの本は毎回面白いと感じているので、深く考えずに本書も購入しましたが、期待を上回る面白さでした。本書はVRの歴史を解説した本であるとともに、VRを生み出してきたラニアー自身の幼少時からの自伝でもあります。その意味では、あたかもラニアーの人生をVRで追体験しているか...
ジャロン・ラニアーの本は毎回面白いと感じているので、深く考えずに本書も購入しましたが、期待を上回る面白さでした。本書はVRの歴史を解説した本であるとともに、VRを生み出してきたラニアー自身の幼少時からの自伝でもあります。その意味では、あたかもラニアーの人生をVRで追体験しているかのようでありました。 本書ではラニアーが考えるVRの定義がたくさん紹介されていますが、私が個人的に最も印象に残った定義は「VR=-AI」です。どういうことか。私なりの理解ですが、AIは便利ではあるものの、ある意味人間の思考能力や感性を鈍らせる存在である。それに対してVRとは、人間の世界認識能力、感性を研ぎ澄まさせる存在だというところでしょうか。VR技術が進歩してよりリアルに近づくほど、人間はそれがどこかおかしいことに気づく、つまりVRはいつまでたっても完全に人間を欺くことはできず、VRの進歩は人間の感性が研ぎ澄まさせることと軌を一にしているということです。 現在世の中ではどちらかといえばAI礼賛にあふれていますが、VR(もしくはAR)も企業経営などに活用させる余地は多々あるのではないかと感じました。とても面白かったです。
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VRの歴史を知りたい人におすすめ。 【概要】 ●著者の一つの物語 1984年~ VR研究開発会社 ●VR技術の話と物語 【感想】 ●古典的なVRの話が多い。 ●MRの話はあまり出てこない。最新の技術の話がないのは残念だった。
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「VRの父」の自伝的エッセイ。 以前英語で原著を読もうとして全く読まず挫折したやつが邦訳されたので読んでみた。 数ページ読み始めただけだがなかなかに常識を超える。14歳のときには、父に自宅の設計を任されドーム型の建築を自宅とし、同じ年に総合大学にはインチキで入学した。学費はヤギの飼育と乳製品販売で賄った。『ご冗談でしょう、ファインマンさん』的なノリを感じる
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VRを最初に作った人って現実世界を壊したかったのかな?とかちょっと怖い気持ちがあったのだけれど全然そうじゃないことがわかった。 夢があった。
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