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平安あや解き草紙 その女人達、ひとかたならず の商品レビュー

3.8

9件のお客様レビュー

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2023/06/09

面白かった!五節舞の舞姫たちと、その裏にねばりつく政治マウント合戦。 みんなだいすきとりかえばやネタもちょい入り、前巻で良い味だしてた蛍草君も活躍。元恋人、嵩那に2度目の恋をする伊子の様子が、もやもやはする。まあ、難しい立場やねぇ。うまく丸く収まって、欲望も叶えられる方向ってない...

面白かった!五節舞の舞姫たちと、その裏にねばりつく政治マウント合戦。 みんなだいすきとりかえばやネタもちょい入り、前巻で良い味だしてた蛍草君も活躍。元恋人、嵩那に2度目の恋をする伊子の様子が、もやもやはする。まあ、難しい立場やねぇ。うまく丸く収まって、欲望も叶えられる方向ってないもんか、と思いながら読み進む。 小督の顛末がとってもスッキリした。治部少輔がほんまに腹立つねぇ。 そして、のほほんと優しい物語に、 なんと、ヴィランが登場する。これは怖い。 次は暗くなるのかなぁ

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2022/03/03

最後の16歳の帝が4歳の時の伊子と嵩那親王の出会いが描かれた超短編を含め4編。五節の舞の取り換え話、軽薄・無責任野郎を懲らしめる話、入道の女宮という先帝を嫌い、内親王という自分に屈折した感情を持つ大きい存在が現れる話ーどれも引き込まれて読んだ。伊子と嵩那と帝の三角関係に大きな動き...

最後の16歳の帝が4歳の時の伊子と嵩那親王の出会いが描かれた超短編を含め4編。五節の舞の取り換え話、軽薄・無責任野郎を懲らしめる話、入道の女宮という先帝を嫌い、内親王という自分に屈折した感情を持つ大きい存在が現れる話ーどれも引き込まれて読んだ。伊子と嵩那と帝の三角関係に大きな動きがありそうだ。

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2021/04/17

伊子が自分の気持ちに素直に認められるとなれてよかった。 2人にとって共通の敵?となる存在は物語を盛り上げるのにすごいいい感じ 2021.4.17 53

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2021/02/27

2人の関係が漸く前に進んできたであろうか。2人の出した結論、その先に待つもの。いずれにせよ見守る他ないのではあるが、2人が幸せになってほしい、というのが個人的な希望。

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2021/01/03

202010/シリーズ四作目。会話やキャラがライトに今風だったりするけど気にならず面白い。装束や色の描写は丁寧でこだわってそうなのもよい。今回は恋愛色強めな巻で、各関係性が変化していくのかな。

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2020/09/14

 伊子と嵩那の揺るぎない想いと、伊子を想う帝の一途な想いが交差して、ジレジレだった伊子と嵩那と帝の三角関係も、やっと進んだのかな?嵩那の決意がどう転ぶか、次が早く読みたいです。

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2020/07/02

平安宮中お仕事物語の4巻目。 3つのエピソードが描かれてて、2話目まではああいつものお話だなあと思って読んでいた。 ところが、3つめで女宮が出てきたところで俄然緊張感が高まって、それまでの予定調和的な暢気な気分が吹き飛んでしまった。 女宮はある意味妖怪ですな。 そしてカノコを巡...

平安宮中お仕事物語の4巻目。 3つのエピソードが描かれてて、2話目まではああいつものお話だなあと思って読んでいた。 ところが、3つめで女宮が出てきたところで俄然緊張感が高まって、それまでの予定調和的な暢気な気分が吹き飛んでしまった。 女宮はある意味妖怪ですな。 そしてカノコを巡る三角関係は彼女たちだけの問題ではなく、天皇の後継問題を含んだ大きな権力闘争の渦の中心になってしまった。 なんだかずっと秘めて置かれていた伏線がいきなり大きな壁となって発動した様な感がする。 そして伊子は遂に一つの決断をする。 いやあ、次巻、凄い波乱の予感。 それにしても個人的には帝に同情してしまう。 切ない……

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2022/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

尚侍・藤原伊子のお仕事+恋愛奮闘記第四弾。 主人公と式部卿宮、そして帝との三角関係が大きく動いた感がある。 また装束や儀式の描写も詳細を極めており、作者が平安時代の後宮生活についてのリアル感を心掛けているのがよくわかる。 ただ読んでいて、これは?と目が点になってしまった箇所が。 五節の舞姫は大嘗祭または新嘗祭、つまり公の神事に奉仕するわけで・・・まかり間違っても女性の<あの時期>の参加はありえない。 神事でなくとも日常的に<あの時期>の女房や女官は帝に伺候せず、自室に籠り身を慎んでいなければならなかった。 作者はそのタブーを理解していながらも驚くほどあっさりと破戒させている。 この展開には残念ながら違和感しかなく、できればなにか別の理由をつけてほしかった。

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2020/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伊子惑いまくり、揺れまくりのシリーズ第4巻 色々な意味でかわしきれなくなって来た。 尚侍として嵩那とともに後宮の様々な事件を乗り越え、帝と嵩那の人柄と気持ちを知れば知るほど、伊子の心の惑いも深くなる。 そんな伊子に惑っているのかと問いかける嵩那。 どうする伊子? 立場を考えれば口には出せない気持ちも時には堰を切る。 ひとの気持ちを利用しようと謀略を張り巡らせる女宮の心は恐ろしくも悲しい。 しかし、自分の立場よりも娘の幸せを純粋に願ってくれる父親の気持ちに謀略は効かない。 どうする伊子? 自分の気持ちに嘘はつけないよ。 やっと一歩を踏み出す踏ん切りが着いたみたいだね。 これからが大変だよ。読者としては続きが楽しみだけどね。 ここで出会いのエピソード入れるなんて、作者さん心憎いです。

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