カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か? の商品レビュー
見た目や先入観で判断してはいけない。 動物行動学からの観察では、姿だって行動だって、 生物たちの生き残るための子孫を残すための理由がある。 ・はじめに PART1 見た目の誤解 PART2 性格の誤解 PART3 生き方の誤解 ・おわりに 暴走する「カワイイ」と映画「ジョーズ」...
見た目や先入観で判断してはいけない。 動物行動学からの観察では、姿だって行動だって、 生物たちの生き残るための子孫を残すための理由がある。 ・はじめに PART1 見た目の誤解 PART2 性格の誤解 PART3 生き方の誤解 ・おわりに 暴走する「カワイイ」と映画「ジョーズ」の影響。 「美しさ」はメスへのアピール。キモい姿の理由。 生き残るための知能はヒトとは異なる。 動物は「やさしく」なれない。でも仲間には? 動かない生き方と動く生き方。 強いと弱いは誰が相手にすればで変わる。恐いのは環境の変化。 ヒトという種の生き方と動物たちの生き方の違い。 群れると群れないの事情。つがいになっても関係は様々。 本能は生得的と学習による後天的な組み合わせ。 学習はトライ&エラーと親を真似ることから。 人間の視点での姿や行動は、本来の動物たちの生き方からは 異なっているということで、もっと動物側からの視点で見て 分かって欲しいんだよ~感が漂っています。 確かに、最近は海辺で噛むイルカ事件が発生していますし、 近所の川ではカラスとカモメの仁義なき抗争が勃発。 「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」 さとうまきこ/著は、その凶暴性を真摯に伝えてくれています。 実はゴキブリは抗菌仕様のボディだったとは。 そんな多様な生物の知識もたっぷりなので、お得感マシマシ。 更にツッコミも多いので、楽しく読めました。 でもやっぱり松原先生。 カラスの話はあちこちに散りばめられていました。
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かっこ書きでいろんな補足がありながら読みやすくて面白かった!タイトルほど鳥以外の動物についての文章は少ないけど、松原さんが書いてる時点でカラスとか鳥に関する文章が多いことを期待してたからむしろ満足。
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イメージってあるんだなと読んでみて思った。 ナマケノモノも種類があって、あまりにも動かないから、自分の毛皮に苔が生えて、それを育てて食べてるとかもはや笑える。
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動物について(特にその生態について)興味のある人なら存分に楽しむことができると思います。 「ざんねんないきもの事典」と書かれている方向性は似ていますが、筆者が動物行動学の(特にカラスの)研究者として自身のこれまでの研究をふまえてしっかりと解説してくれているので、大人でも楽しめる...
動物について(特にその生態について)興味のある人なら存分に楽しむことができると思います。 「ざんねんないきもの事典」と書かれている方向性は似ていますが、筆者が動物行動学の(特にカラスの)研究者として自身のこれまでの研究をふまえてしっかりと解説してくれているので、大人でも楽しめる読み物になっています。 ところどころに散りばめられた皮肉な物言いにも、筆者の(ヒトを含めた)動物への愛を感じます。
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「行動観察から見えてくる動物の姿は世間一般で思われているイメージとは必ずしも一致しない」なるほど。 カラス専門家が書いたから烏ネタ、鳥ネタが多のは仕方ないけれど書名の見かけ倒れは編集者?出版社?が悪い? 知らなかったことも結構多かったけど業界でもわからないのか、著者が(調べてない...
「行動観察から見えてくる動物の姿は世間一般で思われているイメージとは必ずしも一致しない」なるほど。 カラス専門家が書いたから烏ネタ、鳥ネタが多のは仕方ないけれど書名の見かけ倒れは編集者?出版社?が悪い? 知らなかったことも結構多かったけど業界でもわからないのか、著者が(調べてないから?)わからないのか、どちらだかわからない。索引とかあればネタ本として有効なのだが。新書ならともかく単行本として、この内容では出来栄えが雑で残念。
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動物の生態を紹介した上で、世間に浸透している言説がどのようにズレてるかを解説する構成。 動物を愛する専門家としての自負あってのことだと思うし、ユーモラスで読んでいてわかりやすくはあるのだけど、槍玉にあがってる世間サイドの人間としては「や、よく聞く言説が本気で学問的に正しいとは思っ...
動物の生態を紹介した上で、世間に浸透している言説がどのようにズレてるかを解説する構成。 動物を愛する専門家としての自負あってのことだと思うし、ユーモラスで読んでいてわかりやすくはあるのだけど、槍玉にあがってる世間サイドの人間としては「や、よく聞く言説が本気で学問的に正しいとは思ってないスよ」とも反論したくなる。 「人間、興味ないジャンルは恐ろしく低い解像度で満足しちゃってるのね」という自覚と、いつか使えるかもしれない話のネタがこの本の成果物。 読み物としては面白い。
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動物好きにはたまらなく、面白い。中のイラストもすごく上手。(木原未沙紀さん) 長ったらしく、キャッチーなタイトルだが、著者はカラスを専門に研究されている動物行動学者の松原さん。 従ってカラスを筆頭に鳥に関する話題が多いが、昆虫から爬虫類、魚類、哺乳類まで、知らなかったことが面白...
動物好きにはたまらなく、面白い。中のイラストもすごく上手。(木原未沙紀さん) 長ったらしく、キャッチーなタイトルだが、著者はカラスを専門に研究されている動物行動学者の松原さん。 従ってカラスを筆頭に鳥に関する話題が多いが、昆虫から爬虫類、魚類、哺乳類まで、知らなかったことが面白おかしく書かれてある。 そしてこのタイトルにある形容は、全て人間が主に見た目で判断しているもので、決してそう簡単に割りきれるものではないことを言いたいがためのタイトルだと理解した。 人間以外の動物は、本能と進化の中で生存に必要な機能が備わったものが生き延びてきたものなので、彼らの行動は全て何らかの意味付けがあるのだろうなと感じた。 以下は、なるほどの例。 世界一ブサイクと言われている魚は深海魚のニュウドウカジカ。「リアル人面魚」としか言いようがない。 肥厚した背中の皮膚に卵を埋め込んで保護するコモリガエルもハンパなく気持ち悪い。 働きアリの法則といわれるものは、働きアリのうち2割は働いていない。2割は本当によく働くアリで、残り6割がそこそこ働くアリだという。面白いことに、働かないアリを除去して働く奴ばかりにしても、その集団だけにしてみるとやっぱり、よく働く:そこそこ働く:働かない=2:6:2になる。逆に、働かないアリばかりを集めると、今度は働かないアリだったうちの2割は(その中では)勤勉にり、6割は普通になり、残る2割は本当に働かないので、やっぱり2:6:2が維持される。 ハチドリは仮にー日じゅう食べ続けていても、気温や餌条件によっては餌が足りないと考えられている。 ここで、ハチドリは裏技を使った。夜間、休眠する間は体温をうんと下げ、代謝率を低く抑えて、消費エネルギーを削減したのである。つまり、彼らは鳥のくせに、毎晩冬眠しているのだ。
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こちらのカラスの先生が、カラスのことを話すときにブドウパンを食べるエピソードを使うか毎回確認している者です!今回の本では確認できませんでした!! あらゆる動物について満遍なく興味を引くお話が読めますので、動物行動学とか動物行動学研究者に興味がある人にオススメです。(私だ。) そう...
こちらのカラスの先生が、カラスのことを話すときにブドウパンを食べるエピソードを使うか毎回確認している者です!今回の本では確認できませんでした!! あらゆる動物について満遍なく興味を引くお話が読めますので、動物行動学とか動物行動学研究者に興味がある人にオススメです。(私だ。) そういう本を他にも読んでいると、「この動物を研究してる○○さんの話では〜」とかで知り合いの名前が出てきて嬉しい。 知り合いというのはもちろん面識があるということではなく、その人の本を読んだというだけのことです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) わたしたちは動物のことをぜんぜん知らない。動物行動学者が綴る爆笑必至の科学エッセイ。 だよね、動物の賢さや優しさってきっと人の賢さと優しさとはかけ離れているもんだよね。 本能に照らし合わせたときの賢さ、優しさってちがうはずだもん。 動物の生態で解明されてないところがどんどんとわかるようになると良いなと思う。マンボウの卵、産卵がどうなってるかわかるようになると良いなと思う。
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動物行動学。 鳥に関する話題が多め。 イメージが先行して、動物のことを誤解していないか。 動物についてもっと知ってほしい、という感じの本。 このタイプの本としては、なかなか真面目な内容。
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