こころがほっとするアドバイス の商品レビュー

明橋大二(著者)

2022/03/28

家族に関する悩みを中心に、リスナーから集めた悩みに心療内科医の明橋大二さんが答えていく本。

全体を読んで思ったのは、何かしらの問題があって愛着が形成されないまま大人になって、それが例え虐待の被害者だったとしてもそのときに生まれた苦しみによって今度は親になったときに加害者になってしまうことがある。そして、世間からは批判される。社会的な評価も含め、この場合加害者は圧倒的に被害者である面の方が大きすぎる。
自分の感じ方を大切にすることで初めて人を大切にできるということを改めて感じられた。

個人的にはアレキサイミア(失感情症)についての話と、嫌な記憶が蘇るのは回復プロセスであるという話が自分の経験と重なり、勉強になった。医療について深く学ぶ方に入門書としていただいた本だが、ラジオや他の本も読んでみたいと思った。