サーカスが燃えた の商品レビュー
たまたま図書館で見つけたのだけど、あの佐々木譲が絵本の作者になっていたんだね。あの骨太な作風が絵本ではどうなるのかと思いながら読むと、なるほどこうなりましたかという感じ。当然、普通の絵本ではない。それは『サーカスが燃えた』という題名からもわかるだろう。主人公は8才の女の子。お父さ...
たまたま図書館で見つけたのだけど、あの佐々木譲が絵本の作者になっていたんだね。あの骨太な作風が絵本ではどうなるのかと思いながら読むと、なるほどこうなりましたかという感じ。当然、普通の絵本ではない。それは『サーカスが燃えた』という題名からもわかるだろう。主人公は8才の女の子。お父さんと一緒にサーカスを見に行ったら、そこで火事が起きて、という話。8歳の女の子が読んで、面白いかは疑問。そもそもそこをターゲットにしていないような気もする。主人公は8歳の女の子でも、あれは8歳のときだったと語られる。多分中学生以上が読者になるのだろう。
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サーカスがくる、やってくる 夏にはまいとしサーカスがくるの書き出しで始まる文。 作家の佐々木譲による文章なので、わかりやすく特徴のみを捉えている。 感情はそこに乗ってないが、絵によってリアルになってくる。 サーカスを楽しんでいる最中に火事になり、大慌てで逃げ出す状況が描かれている...
サーカスがくる、やってくる 夏にはまいとしサーカスがくるの書き出しで始まる文。 作家の佐々木譲による文章なので、わかりやすく特徴のみを捉えている。 感情はそこに乗ってないが、絵によってリアルになってくる。 サーカスを楽しんでいる最中に火事になり、大慌てで逃げ出す状況が描かれているのだが、ブランコ乗りと女の子の繋いだ手やとうさんがあたしをほうり出した緊迫感もよく伝わってくる。 とうさんの背でテントがあかく燃えつきるまで見ていたあたし。 この日からあたしのむねのどこかでなにかがひとつ終わったようだ。 かなしい思い出となったのだろうか… これは終わりではなく何かの始まりかもしれない。 サーカスはやってくる。この夏も。
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