拝み屋異聞 弔い百物語 の商品レビュー
5よりの★4です。 イカロス出版の郷内さん作品。初読了です。 花嫁の家に繋がるお話、郷内さんの最近のお話など、全てのお話を楽しめました。 最近はドストさん作品で読書頻度が落ちてしまいましたが、やはり郷内さんの作品を読むと活力に繋がります。
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読み応えたっぷり。 怪異って、理不尽に訪れる死や災難について、説明を、つけたり予防したりするためのもので、そこにはその地域の文化的要素や信仰が関わる、と考えたことがあるのだが、まさにその現代の怪異を読んでいる、という感じがした。 一つひとつは短く読みやすいんだけど、段々と周囲の物...
読み応えたっぷり。 怪異って、理不尽に訪れる死や災難について、説明を、つけたり予防したりするためのもので、そこにはその地域の文化的要素や信仰が関わる、と考えたことがあるのだが、まさにその現代の怪異を読んでいる、という感じがした。 一つひとつは短く読みやすいんだけど、段々と周囲の物音にも敏感になってしまう、そんな話。 後半の拝みやを弔う のパートは結構ぞっとする生々しさもあった。
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ジャケ買い。もちろん中身も良きです。 この本を貫く「花守双葉」さんの相談を読んで調べたことを書く。 ・黒瑪瑙 オニキスとも言う。不幸を呼ぶ石という迷信はあるが、葬儀用の数珠に多用されるのは事実である。 ・茨城県久慈川流域 かつて瑪瑙鉱山があった。 ・富士川 長野県、山梨県及び静岡県を流れる。ここで黒瑪瑙の原石を拾ったというブログがある。 双葉さんは宮城で育ち、悪徳商法にハマる母親にパワースポットを連れ回されたことがある。場所がどことは書いていないが、自然の多い山や川が多かったらしい。作中で登場する「黒い石」とは黒瑪瑙なのだろうか。
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今さらながら気付いたのだけれど、郷内心瞳さんの著書って、私小説ではなかろうか。モザイクのように人から聞いた実話怪談と、己の身に起きた事象を記し、作品として楽しく読ませる作品は他にはない。 そして己の身に起きたことを書いているから、逃げられないというか……逃げたとしてもそれを...
今さらながら気付いたのだけれど、郷内心瞳さんの著書って、私小説ではなかろうか。モザイクのように人から聞いた実話怪談と、己の身に起きた事象を記し、作品として楽しく読ませる作品は他にはない。 そして己の身に起きたことを書いているから、逃げられないというか……逃げたとしてもそれを書くのだろうか、書くんだろうなぁ。この先の未来がどのようになろうとも、続きを楽しみに読もう。 なお、この作品も濃厚に過去作と関連があるので、これだけでも楽しいかもしれないが花嫁の家を読んでからがオススメ。
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