家康の黄金 の商品レビュー
世界遺産である石見銀山に行った。ちょっとした興味だったが、たまたまガイド付きツアーにお世話になる事となり、大久保間歩という坑道を知った。ツアーのガイドさんの話しがとても興味深く石見銀山奉行であった『大久保長安』について何か小説がないかとこの本を読む事にした訳だ。 長安は、女好き、...
世界遺産である石見銀山に行った。ちょっとした興味だったが、たまたまガイド付きツアーにお世話になる事となり、大久保間歩という坑道を知った。ツアーのガイドさんの話しがとても興味深く石見銀山奉行であった『大久保長安』について何か小説がないかとこの本を読む事にした訳だ。 長安は、女好き、大酒飲み、豪放磊落でありながら、算術の天才と言われ、信玄に仕えていた。 信玄亡き後その才能を家康の元、存分に発揮して全国の金山銀山を制した。 大阪城攻めの軍資金を、ひいては江戸時代の礎を築く資金を作り出したのだ。 しかし、出る杭は打たれる、謀略家の本多正信との確執でお家断絶の悲劇となるのだが、戦国の世に相応しく波瀾万丈な人生なのだなぁ。
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武田信玄がこの才能に惚れ込んだ土屋十兵衛こと大久保長安。武田家滅亡後は徳川家康に仕え、金山奉行だけでなく、石見守、勘定奉行、松平忠輝の家老を兼任させ、外様で唯一老中に就任した。女遊びと金遣いの剛気さに家康も惚れ込み、江戸幕府の創成期を金で支えたと言っても過言ではない。
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