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奈落で踊れ の商品レビュー

3.7

33件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2025/02/09

小学生時代に「ノーパン」の見出しを見た覚えがありましたが、当時はよく分からず、両親に聞いても子供は知らなくていい、と怒られてました。 40過ぎてこの本を手に取り、当時の親の気持ちはよく分かります。俺も教えないな。 大蔵省の接待汚職スキャンダルが発覚し、同期の問題解決をする事にな...

小学生時代に「ノーパン」の見出しを見た覚えがありましたが、当時はよく分からず、両親に聞いても子供は知らなくていい、と怒られてました。 40過ぎてこの本を手に取り、当時の親の気持ちはよく分かります。俺も教えないな。 大蔵省の接待汚職スキャンダルが発覚し、同期の問題解決をする事になった香良州。調査を進めるにつれ店の顧客リストを巡り、大蔵省黒幕、政治家、裏社会の有象無象たちが動き出す。リストの正体が明かされた後も主人公を中心にスリリングな駆け引きが続いていきます。 アクションは無いですが、張り詰めた緊張感の中での駆け引きは秀逸、偶にユーモアも交えてアップダウンのテンポの良さも読む手を進めさせてくれます。

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2024/11/11

官僚組織と政治に焦点を当てているが、テンポ良く軽快に物語が進んでいく作品。私利私欲と国のいく末を願う信念がぶつりかりあう。政治家、官僚、ひとりひとりはとても頭が良く優秀なんだろうが、組織になるとなぜ腐敗するのだろうか?

Posted byブクログ

2024/10/16

 笑えましたっ!今まで読んできた月村さんの作品の中で一番面白かったです。扱っている題材は「ノーパンすき焼き」なんだけれど、大蔵省内部の権力抗争や政治家のスキャンダルにも波及する、シリアスな問題なんです。でも読んでて笑えるんです。過去に実際にあった「ノーパンしゃぶしゃぶ」がモデルら...

 笑えましたっ!今まで読んできた月村さんの作品の中で一番面白かったです。扱っている題材は「ノーパンすき焼き」なんだけれど、大蔵省内部の権力抗争や政治家のスキャンダルにも波及する、シリアスな問題なんです。でも読んでて笑えるんです。過去に実際にあった「ノーパンしゃぶしゃぶ」がモデルらしい…。  で…ストーリーは、1998年に発覚した「ノーパンすき焼き」スキャンダルは、政財官界を巻き込む一大接待汚職事件に発展する。大蔵省内でも多くの官僚が接待を受けていたおり、処分を免れたい4人の課長補佐から何とかできないかとの依頼を受けたのは、接待を受けてはいない文書課課長補佐の香良洲圭一だった…。主計局長の陰謀に屈せず、政権与党の国会議員錐橋辰江とその秘書で元妻の花輪理代子、フリーライターの神庭絵里、暴力団の芥と薄田…超個性的な面々と関わりながら、その能力を惜しみなく発揮する…。  ええっ!こんなお店、実際にあったの??って、いうか、そういうお店ですき焼きやら、しゃぶしゃぶなんか食べても美味しいの??というか、楽しみは別??とか??わけわかんないっ!で、何がそんなに面白かったかというと、この主人公の香良洲圭一!なんか、ものすごいいいキャラ設定!!こういう人がもしリアル近くにいたら…と思うと面白いなぁ~って感じました。そして、錐橋議員と暴力団の薄田の恋模様…!!なんかありえない恋なんだけど、ちょっと応援したくなる…そして、ちょっと可愛いと思ってしまいました。エンディングを迎えて、そのあとの香良洲がどうしているのか、知りたくなりました。

Posted byブクログ

2024/07/11

月村了衛を読むならまずこれだ!と shintak5555サマからおすすめしていただいたこの一冊!しんたろさん めちゃ面白かったです! ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 1998年に起こった『大蔵省接待汚職事件』 「大蔵省」が「財務省」に名前が変わったきっかけとなった実際に起こった「ノーパ...

月村了衛を読むならまずこれだ!と shintak5555サマからおすすめしていただいたこの一冊!しんたろさん めちゃ面白かったです! ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 1998年に起こった『大蔵省接待汚職事件』 「大蔵省」が「財務省」に名前が変わったきっかけとなった実際に起こった「ノーパンしゃぶしゃぶスキャンダル」をモチーフにした小説。 当時 私も大人の仲間入りをした年齢ではあったものの「ノーパンしゃぶしゃぶ」というハレンチ極まりない言葉だけは覚えていたけれど事件の内容はサッパリわかっていなかった笑 しゃぶしゃぶをすき焼きに変えて(笑) 「ノーパンすき焼きスキャンダル」に揺れる大蔵省を舞台に、黒幕の大物主計局長、暴力団幹部、総会屋総帥、敏腕政治家らの思惑が入り乱れるなか、大蔵省始まって以来の変人・香良洲圭一がこの危機に立ち向かう?! パンすき汚職役人という汚名からなんと逃れようとする若手エリート官僚4人は、同期の香良洲に助けを求める。 4人の頼みを引き受けた香良洲だったが、香良洲には承諾した真の理由があった。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 日本の将来を危惧する香良洲がパンすきスキャンダルを逆手にとって、事件の黒幕である幕辺主計局長を陥れようとするダークヒーローっぷりがかっこいい。変人とは怖いものが何もないのか?笑 元嫁には弱そうだけど笑 ヤクザと政治家の恋にも手を焼いていたけど笑 「人間の本質が変わらぬ限り、接待や汚職はなくならない。パンツを穿いていようがいまいが同じである」っていう香良洲の心の声が好き笑 とにかく言葉のセンスに笑っちゃう。「鋭意努力します」とかの官僚用語とか。 香良洲が最後にとった行動は貝塚たちと同じ気持ちになったけれど…。でも失望感とは違った感情もあったなぁ。変人すぎるからこそ狂った行動に出ちゃったような。良い奴すぎんだろ香良洲! 実際の官僚には香良洲のような変人はいないんだろうけど、清河のような変態政治家はわんさかいるんだろうなーと思うと、私たちって選挙でどんな人間選んでるんでしょ。 てか、お前たちはパンすき行くために東大卒業したんかっ!!って言いたい でもさ、ノーパン見ながらすき焼き食べるって気持ち悪くない?逆だったら絶対イヤだし 食欲と性欲って同じ場所で満たせるの?って思ったら 辰江と全く同じこと考えてて笑った!あと女の子お腹壊すでしょってとこも笑 せっかく高いお金払って(いや払ってもらってるんだけど)A5ランクのお肉とかフォアグラとか出てきても ペンライトの方がいいってさ…┐(´д`)┌ 香良洲が懸念していた日本の「奈落」とは今のことなんでしょうか。 奈落で踊りましょうか。

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2024/07/07

シンタロウさんに教えてもらった一冊 半暮刻に続き、月村さん2冊目です ダークな世界を書かせるとピカイチですね! 『ノーパンすき焼き。』から始まる物語 初っ端でガッツリ掴んできます笑 そのノーパンすき焼きスキャンダルで揺れる大蔵省。その中でも天才で変人と呼ばれる香良洲が同...

シンタロウさんに教えてもらった一冊 半暮刻に続き、月村さん2冊目です ダークな世界を書かせるとピカイチですね! 『ノーパンすき焼き。』から始まる物語 初っ端でガッツリ掴んできます笑 そのノーパンすき焼きスキャンダルで揺れる大蔵省。その中でも天才で変人と呼ばれる香良洲が同僚4人から処分を逃れるように協力して欲しいと依頼されます。 その後も大蔵省主計局長の幕辺 総会屋の綱形 元妻であり政治家秘書の理代子 社倫党の錐橋 暴力団の芥と薄田 フリーライターの神庭 さまざまな濃い人たちとの駆け引きが繰り広げられます 1で10を語るようなやり取りが多くて、ついていけないところもあるんですが、あとでさらりと説明してくれるから面白い 政治家とか官僚とか、いつもこういう会話をしてるんだろうなと想像しながら読んでました 息を呑むようなやり取りなどもありますが 薄田と錐橋や、香良洲と理代子のやりとりなど笑える場面もあって、難しく堅苦しくなりがちな中、息抜きできるのもよかったです ひとつの物語としてはああいう選択で終わってしまったことはちょっと残念。もっとスカッとさせて欲しかった。 しかしそれがこの先の財務省の不祥事に繋がっていくことを警告してると考えると鳥肌が立ちます。実に面白い!! なかなか自分では手に取らない作品なので 紹介してくださりありがとうございました♪

Posted byブクログ

2023/07/25

月村さんの作品としては、少しインパクトがないなとかんじた。主人公の官僚の変人度合が少ないせいかなぁ?

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2022/08/26

面白かったけど、人物像がいかにもステレオタイプ。そのせいか、社会派ミステリーなのにコメディっぽさがある。

Posted byブクログ

2021/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読書備忘録595号。 ★★★★★。 過去に実際にあった政界スキャンダルをモデルに書かせたら右に出るものなし! 今回は?そうノーパンしゃぶしゃぶで世間を裏切った大蔵省事件。ノーパンスキヤキと若干脚色して超一流のエンターテイメント小説に仕上げています。 無条件に面白い。腹を抱えて笑ってしまう。笑ってもマスクで隠れているので大丈夫! 史実と同じく1998年。ノーパンスキヤキスキャンダル発生。大蔵省で「地方銀行に関する破綻処理」タスクフォースで活躍する89年入省の課長補佐4人。彼らはパンスキに接待されていた。なんとかしないとキャリア官僚としての未来が閉じてしまう。彼らが頼ったのが同期入省の異才天才、香良洲圭一。 一方、財務省次官を狙う幕辺主計局長は自分が接待されていたにも関わらず、このスキャンダルに乗じて反幕辺派を一掃することを狙う。 幕辺が推し進める緊縮財政政策に反旗を翻す香良洲は4人の同期の依頼を受け、加えて幕辺の政策を破綻させることを狙う。 さらに連立与党社倫党、やくざ、総会屋などの有象無象が、ノーパンスキヤキ店敦煌が握る顧客リストを巡って蠢く。 香良洲は新聞社の友人の伝手で怪しい女子ジャーナリストの神庭を雇い作戦開始!やくざとの連携。幕辺との連携。社倫党との連携。 そして、香良洲は幕辺から大蔵省官僚の処分リストの作成を任される!そのリストは社倫党にも渡され公開ヒアリングに使われる。 果たして香良洲は幕辺を欺き、社倫党を欺き、やくざの脅しを掻い潜り目的を達成できるのか! 香良洲と社倫党議員の秘書の元妻と神庭の良くわからん三角関係と、イケメンやくざと社倫党議員の恋など、これでもかというくらい面白要素がふんだん。 この作品の面白さは読んで感じて頂きたいのでこれ以上のネタバレはやめときます。笑 しかし香良洲は天才!

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2021/07/05

大蔵省のノーパンしゃぶしゃぶ事件を元にした小説であり、宮澤喜一、野中広務など実名の政治家が出てくるなど臨場感、迫力満点。現実はどこまでが正しかったのか、当時のニュースを読み返してみたくなった。大蔵省の変人官僚カラス氏の活躍物語りだが、与党「社倫党」の女性代議士、そしてヤクザの親分...

大蔵省のノーパンしゃぶしゃぶ事件を元にした小説であり、宮澤喜一、野中広務など実名の政治家が出てくるなど臨場感、迫力満点。現実はどこまでが正しかったのか、当時のニュースを読み返してみたくなった。大蔵省の変人官僚カラス氏の活躍物語りだが、与党「社倫党」の女性代議士、そしてヤクザの親分などが出てくる場面はマンガティックで笑える、痛快な小説だった。カラス氏の離婚した妻、女性記者なども楽しいキャラクターでTVドラマにしても面白そう!

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2021/06/20

無茶苦茶面白おまっせ、ぜひ読んでくれなはれ。強力推薦!主人公の大蔵省文書課課長補佐の香良洲圭一をはじめ、元妻の花輪理代子、ジャーナリストの神庭絵里、国会議員錐橋辰江、ヤクザの薄田、芥、総会屋の鋼形、ぼんくら大蔵省4人組、幕辺主計局長など、個性があり過ぎる連中が、大蔵省の「ノーパン...

無茶苦茶面白おまっせ、ぜひ読んでくれなはれ。強力推薦!主人公の大蔵省文書課課長補佐の香良洲圭一をはじめ、元妻の花輪理代子、ジャーナリストの神庭絵里、国会議員錐橋辰江、ヤクザの薄田、芥、総会屋の鋼形、ぼんくら大蔵省4人組、幕辺主計局長など、個性があり過ぎる連中が、大蔵省の「ノーパンスキヤキスキャンダル」を巡って右往左往する様が最高!!主人公の変人ぶりは堂に入っているが、ヤクザの若頭薄田の純情ぶりも滅茶いけてるぜ。旧大蔵省や政界の実態って、本当にこうなのか?そういう興味で読み進んでも面白い。さて、最後の香良洲の捨て身の策はあり得る話なのかな。

Posted byブクログ