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生かさず、殺さず の商品レビュー

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29件のお客様レビュー

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2021/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

にんにん病棟の話だけを、もう少し真面目に書いて欲しかったかな。 胡散臭い元同僚小説家と、単純で読みが浅すぎる三杉先生のやりとりは、イライラするだけだった。 結局、最後までただの胡散臭い小説家のままで、想像の範囲内なオチには、読むんじゃなかったぁと思わされた。 久坂部羊さん、最近やけにコミカルな話が多い。廃用身の頃みたいな真面目な医療小説を書いて欲しい。

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2021/05/29

延命治療が、患者にとって苦痛になるかもしれない、ということがよくわかる。 認知症患者の世話がどれだけ大変か、身内の世話を短期間ながらやったことがあるので理解できる。 そして、もっと医療従事者や介護施設の職員の苦労を知るべきだ思う。

Posted byブクログ

2021/05/02

認知症の方に日々対応している方の苦労を垣間見た小説でした。 私なら家族が認知症になったらどうするだろうか?と考えながら読みました。 主人公の先生がかなり単純な設定で人が良過ぎ。 しかし現役医師が執筆してるだけあり、医師の苦悩はリアルに感じました。

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2020/12/01

「医療サスペンス」 かしら? 認知症の患者の治療 リアルで興味深かった 現場はさぞ大変と思う でも この先生 あまりにも単純 タイトルにも 違和感 ラストに説明があるんだけれど でも すっきりしなかった   ≪ 壮絶で 笑えぬ現場 でも生かす ≫

Posted byブクログ

2020/11/26

認知症シリーズ、やはり「老乱」がいちばんおもしろい。 最近はコミカルなものが多く、今回もちょっとしたミステリーも盛り込んでいるが、なにかしっくりこない。 やはりそろそろ本格的な医療小説を書いて欲しい。

Posted byブクログ

2020/11/16

目を背けてはいけない認知症医療の現実だが、あまりに無警戒、ウジウジした人の好い主人公にイライラして話がすっと入って来ない。「満足する力、感謝する力の強い人」になりたいものです。「ほどよい医療で、生かさず、殺さず。現実を受け入れ、死にも抗わず、今の輝きを生きる」

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2020/11/10

今、平穏死について、いろいろ読んでいるので、その一環として興味深い。ますます迷路にはまってしまったけど。

Posted byブクログ

2020/10/28

宣伝文句には「痴呆患者の医療をどこまで行うべきかー」とあった。それが主題だと思って読んだ人には、期待はずれかもしれない。 印象的なのは、最後。主人公が患者の死を医療ミスだったか悩んでいたように見せていたのに、「あの患者の事でなくてよかった」と漏らす場面だ。主人公を誠実な医者だと...

宣伝文句には「痴呆患者の医療をどこまで行うべきかー」とあった。それが主題だと思って読んだ人には、期待はずれかもしれない。 印象的なのは、最後。主人公が患者の死を医療ミスだったか悩んでいたように見せていたのに、「あの患者の事でなくてよかった」と漏らす場面だ。主人公を誠実な医者だと思わせておいて、最後に軽薄な医師に転落させるオチ。驚いた。 この終わり方からしても、患者が持つ医者への幻想。拮抗して存在する医療者の不完全さのズレこそが主題ではないかと思う。 もちろん、認知症患者の医療はストーリーとして扱われている。とはいえ、感謝や役立っているという実感がない、やりがいにつながらない、医療者の葛藤。そういった看護する側の問題に終始して、倫理的に掘り下げたり、著者なりの洞察が加わることはない。日々の診療が続いていく的な終わり方であり、問題提起だけなのが、著者が医者の書き物にありがちの、煮え切らなさだと思う。 あとは主人公が、あまりにも簡単に騙されすぎる。いい人というより、しっかりしろよと言いたくなる。仮に、医者に幻想を抱かせないための、等身大の人間らしさを出しているとしても、読者に心配されてどうするよ笑

Posted byブクログ

2020/10/27

内容紹介 (Amazonより) 息もつかせぬストーリー展開で、認知症専門病棟の医師と看護師、家族の壮絶で笑うに笑えない本音を、現役の医師が描いた医療サスペンスの傑作。 認知症の患者も、がんや糖尿病などさまざまな病気を患う。彼らをどのように治療すべきか。一般の患者なら、検査や...

内容紹介 (Amazonより) 息もつかせぬストーリー展開で、認知症専門病棟の医師と看護師、家族の壮絶で笑うに笑えない本音を、現役の医師が描いた医療サスペンスの傑作。 認知症の患者も、がんや糖尿病などさまざまな病気を患う。彼らをどのように治療すべきか。一般の患者なら、検査や治療に協力も得られるが、認知症の患者はスムーズにはいかない。認知症患者専門病棟「にんにん病棟」では、主人公の医長の三杉や看護師たちが、日々認知症相手ならではの奮闘を続けている。とりわけ看護師たちの苦労は並大抵ではない。 一方、医者から作家に転じた坂崎は、鳴かず飛ばずのスランプを脱するべく、三杉をモデルにした小説を企てて、取材協力を求めてきた。坂崎は三杉が密かに悔やむ過去を知っており、それをネタに三杉を追い詰め、窮地に陥れて、小説にしようとするが……。 治療が認知症患者に必要以上の苦痛をもたらすとき、いったい医師は、どのような治療を選択すればよいのか。そこにある葛藤と逡巡。 在宅医療を知る医師でもある著者の既刊『老乱』『老父よ、帰れ』につぐ「認知症小説」の決定版。 久坂部洋さんの作品は好きなのでわりと読んでいる方です。現役のお医者さんなのでとてもリアリティがあるのではと思っています。 去年亡くなった義父母が認知症だったので 介護には携わっていませんが症状はなんとなくわかるので 作品の内容は笑い事ではないと思っています。 やっぱり長生きなんてしたくない...と思ってしまいます。

Posted byブクログ

2020/10/15

患者の死を糧とする不条理に認知症病棟の医長となった元外科医。 患者本人が必要と認識できない治療をどこまで行うのか、葛藤を抱えてしまう。 「生かさず、殺さず」が前向きにバランスを取れるキーワードと腹落ちする。

Posted byブクログ