分析哲学 これからとこれまで の商品レビュー
県立図書館で斜め読み。 分析哲学とは何かの部分のみ。 分析哲学のパラダイムを明晰化として説明。 また、哲学の専門化の状況を概説している
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『言語哲学大全』全四巻(勁草書房)によって、日本の読書人の分析哲学についての理解を大きく高めることに貢献した著者が、「分析哲学」が現在置かれている状況や、これからの哲学のありかたなどについて語った本です。 かつての分析哲学といえば、論理実証主義に代表されるように、論理学や自然科...
『言語哲学大全』全四巻(勁草書房)によって、日本の読書人の分析哲学についての理解を大きく高めることに貢献した著者が、「分析哲学」が現在置かれている状況や、これからの哲学のありかたなどについて語った本です。 かつての分析哲学といえば、論理実証主義に代表されるように、論理学や自然科学に依拠しながら、旧来の形而上学に対する大胆な否定をおこなってきた哲学上の潮流というイメージでしたが、そうした分析哲学のありかたは過去のものとなり、現在では分析的なスタイルが哲学においてスタンダードな位置を占めるようになっています。さらに自然主義的な傾向とあいまって哲学の「通常科学化」が進行し、哲学はそれぞれの専門分野におうじて研究が区分けされているといった現状が述べられています。 このほか、フレーゲやウィトゲンシュタインについて語った文章や、著者が現在精力的に取り組んでいる日本語の意味論にまつわる文章なども収録されています。
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