場と時間空間の物理 新訂 の商品レビュー
真空の電磁気学・物質中の電磁気学・特殊相対論・一般相対論(の入門)を一冊にまとめた意欲的というか正直無理のあるテキストです。 このような莫大な内容を一冊に収めるため、本テキストでは具体例や練習問題や理論的な部分の詳細など様々なものが削られています。これはあくまで私個人の意見で...
真空の電磁気学・物質中の電磁気学・特殊相対論・一般相対論(の入門)を一冊にまとめた意欲的というか正直無理のあるテキストです。 このような莫大な内容を一冊に収めるため、本テキストでは具体例や練習問題や理論的な部分の詳細など様々なものが削られています。これはあくまで私個人の意見ですが、正直削ってはいけないところまで削っているようにしか見えなくて、かなり優秀な学生であってもこのテキストで十分な学習は行えないのではないかとさえ感じました。ふつうの電磁気学や相対論のテキストを読んだほうがいいと思います。 disるだけなのもアレなので良い点を語っておくと、本書は数式の形で得られた物理法則の解釈の説明が非常に明確です。日本語で説明するとこういうことだよ、というのが惜しげもなく書かれています。また、これだけの広い範囲の内容を(骨子だけでも)網羅しているため、既修者の知識の整理として読むには非常に優秀な一冊だと思います。実際私はこの本に書いてあることは一般相対論の範囲を除いておおよそ知っていましたが、脳内の知識の整理ができたり物理法則の自然言語的な解釈が身について非常に勉強になったと感じています。 ※放送大学の授業のテキストとして使用しましたが、本感想は授業とは独立した書籍のみに対するものです。 https://ngskshsh.hatenablog.com/entry/2021/05/04/065539
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