「体軸」「足バネ」ランニング法 の商品レビュー
ランニング初心者から上級者まで何度も読み返したい、体に負担の少ない走りを追求するための本。豊富なイラストでわかりやすい。 今や一大ブームとなった感のあるランニング。ランニングに欠かせないの持久力。長距離を走るためには当然体に負担のかからない走りが求められる。一歩ずつの負担は小さ...
ランニング初心者から上級者まで何度も読み返したい、体に負担の少ない走りを追求するための本。豊富なイラストでわかりやすい。 今や一大ブームとなった感のあるランニング。ランニングに欠かせないの持久力。長距離を走るためには当然体に負担のかからない走りが求められる。一歩ずつの負担は小さくとも何万歩と走るうち負担がケガにつながっていく。 本書の筆者は理学療法士。動作分析と義足によるリハビリテーションが専門であり、ランニングフォームに関する指導はお手の物。 本書でのランニングのポイントはたったの二つ。「体軸」と「足バネ」。この二つを走る時以外の普段の生活の場で意識し、セルフストレッチを通じて正しい姿勢を身につける方法を説いている。 体軸の必要性は直感的に理解できるだろうが足バネについてはより詳細な解説が求められるように思う。カカトから着地し、着地の衝撃をカカトからつま先に逃がす。ここの着地に反動があると無駄な力が必要となるし、筋肉にも負荷がかかる。箱根駅伝で監督が選手に「回転、回転」と呼びかけるのもこれだろう。確かヒトの二足歩行のメカニズムと土踏まずのアーチの話をどこかで聞いたことがある。 また本書では、シューズとインソールの選び方から普段の食事、大会直前の過ごし方まで載っておりこちらも有益だ。 筆者はこのトレーニングでわずか3ヶ月でショートトライアスロンで3位に入賞したというが、これは稀有な例だろう。楽して走ることを筆者は推奨しているが、この楽は走り方、フォームの無駄をなくす、という意味であり、やはり負荷を掛けた多少は苦しいトレーニングも必要であるように思う。 フォームを修正し、走りまた修正。何度もフィードバックした先に大会の好成績や減量など目標達成が見えてくる。本書は一度読むだけでなく何度か読み返すことで効果を発揮する一冊である。 本書による効果を楽しみに走り続けたい。
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