写真集 PANTANAL の商品レビュー
動物の写真集ですね。 パンタナールは南アメリカの中央部に位置する大熱帯湿地で日本の本州程の大きさです。 ブラジルとボリビアと、パラグアイにまたがる大自然ですね。 岩合さんはジャガーの写真を撮りたくて何処か良いところはないか探して、始めはオーストラリアを目指したそうですが友達にすす...
動物の写真集ですね。 パンタナールは南アメリカの中央部に位置する大熱帯湿地で日本の本州程の大きさです。 ブラジルとボリビアと、パラグアイにまたがる大自然ですね。 岩合さんはジャガーの写真を撮りたくて何処か良いところはないか探して、始めはオーストラリアを目指したそうですが友達にすすめられてパンタナールに来てみると大当たりで大変喜ばれたそうです。 岩合さんの写真の動物達はいつも生き生きとして生命力溢れる様を見事に捉えています。動物の目線でとらえる、この基本は少しも揺るぐこと無く今にも動き出しそうな写真の連続に感嘆しました。 取材には奥様も同行されたとかその時のエピソードが二ページにありありと記されていて感動しました。 ジャガー、カピバラ、カイマンを中心に様々な動物の宝庫を嬉々としてカメラをかまえた様が写真集によく現れています。素晴らしい写真集だと思います。
Posted by
岩合さん、最近は猫ばっかりだなぁと思っていたら、ジャガーだ!南米のパンタナールで野生動物。ワニ、カピバラ、アリクイなどはど、スバラシイ!
Posted by
動物写真家・岩合光昭による写真集。 パンタナールはラテンアメリカのほぼ中央に位置する広大な熱帯湿地帯である。 1年の半分は雨季で川が氾濫して一帯は水に浸かる。そのため、開発が進まず、豊かな自然が守られている。とはいえ、近年は少しずつ人が入り込むようになってきている。特に、ジャガー...
動物写真家・岩合光昭による写真集。 パンタナールはラテンアメリカのほぼ中央に位置する広大な熱帯湿地帯である。 1年の半分は雨季で川が氾濫して一帯は水に浸かる。そのため、開発が進まず、豊かな自然が守られている。とはいえ、近年は少しずつ人が入り込むようになってきている。特に、ジャガーをはじめとする野生動物を見に、観光客も集まるようになっているという。 驚くほど透明な川を泳ぐ魚たち。 道路にたまった雨水に集う色鮮やかなチョウ。 飛び交うアマツバメやコンゴウインコ。 おっとりした外見からは思いもつかぬ俊敏な動きをするカピバラ。 豊かな自然に包まれた生きものの楽園のようにも見えるが、しかしまた同時にそこは、生きるための熾烈な戦いの場でもある。 一瞬の隙を突いて、ジャガーがパラグアイカイマンに襲い掛かる。 フサオマキザルが樹上から落とす食べ残しを地上でアグーチがあさる。 ササゴイが捕らえた魚を丸呑みにする。 食べるものがいれば、食べられるものがいる。 誰かにとっての幸運は、誰かにとっての不幸である。 それらすべてを包み込んで、パンタナールの時は流れる。 パンタナールに生まれたものは、パンタナールで大きくなり、パンタナールで死を迎え、パンタナールの地に還っていく。 豊かな濃い緑は、豊かな水がもたらすもの。川辺で、草むらで、生きものたちの日々の営みは続く。
Posted by
Posted by
- 1