巨大銀行のカルテ の商品レビュー
欧米の銀行の歴史や特徴が分かりやすく書かれている。 特に、リーマンを機に各行がどのようにビジネスのポートフォリオを作ってきたか。JPMCをはじめとした各行の稼ぐ力、M&A力の強さが印象的。
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読みやすい!作者による各社代表の妄想コメントがスッと頭に入ってよい。サブプライムらへんの各投資銀行の色々が丁寧に書いてある。最後に新たなビジネスモデルについても言及あり興味深い。年表も見やすくてよい。
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1. リーマンショック後、欧米金融機関の勢力図はどのように変わったのか? 欧米金融機関と日本の金融機関の違いについて考え、学ぶところを探す 2.リーマンショックについての情報は多いですが、それによって金融機関に何をもたらしたのかという議論は少ないというのが本書の出発点です。事...
1. リーマンショック後、欧米金融機関の勢力図はどのように変わったのか? 欧米金融機関と日本の金融機関の違いについて考え、学ぶところを探す 2.リーマンショックについての情報は多いですが、それによって金融機関に何をもたらしたのかという議論は少ないというのが本書の出発点です。事例として、ドイツ銀行、PNBパリバ、米国の大手銀行数社を比較しながらどのように変わっていったのかについて述べています。 かつて欧州銀行No.1の規模を誇ると言われていたドイツ銀行が収益源を失い、危機的状況になっています。しかし、PNBパリバが安定した成長をしています。他方、米国では、リーマンショックにより、大手銀行が経営方針を変更せざるを得なくなりました。なかでも、JPモルガン・チェーンの成長が凄まじく、他行よりも安定的経営を実現しています。 今後、成長していかなければならないのだが、リテール、法人営業、資産運用の3部門をどのくらいのバランスでやっていくのか、またこれに代わる新しい収益源を創出していかなくてはならないというのが現状です。 3.かつて国営企業として名を馳せていた企業が縮小していく姿は、日本と同じだなと思いました。フィンテックの導入により、店舗型金融機関は存続が厳しくなり、ストック型ビジネスへの移行、M&Aによる体質強化が金融機関の迫られている現実だと思います。欧米が早く着手しているので、日本も見習わなきゃいけないところはあります。 日本では人口減少により、経済が停滞し、金が生み出せなくなってます。そうなると海外に出るしかないので大手は海外金融機関と組みます。日本の銀行を考えると海外ビジネスについては、地方の銀行、信金、農協なんていうのは素人です。そうなるといかに地域に密着できるかということが鍵になってきます。いずれにせよ、日本の金融機関は先が明るくないと考えてしまいました。
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