幻想と怪奇(2) の商品レビュー
シリーズ2巻目。うーん、人狼テーマに期待したけれど、これはなんだか血みどろぐちゃぐちゃものが多いように思えて残念に感じた1冊。最初の方に出てきた古典的な話は良かったけどね。長編の部分だそうで、全訳買いました。こちらは届いたばかりの積読。
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人狼モノは定型的なイメージしかなかったので、予想以上に面白く読むことができた。 孤独な叫びの描写、霊的な表象としての狼、ただ変身するもの、人狼になることをめぐる心理描写、人狼ゲームそのものなミステリ的な展開など、人狼という存在から作者それぞれの展開がこんなにもあるのだと知っておも...
人狼モノは定型的なイメージしかなかったので、予想以上に面白く読むことができた。 孤独な叫びの描写、霊的な表象としての狼、ただ変身するもの、人狼になることをめぐる心理描写、人狼ゲームそのものなミステリ的な展開など、人狼という存在から作者それぞれの展開がこんなにもあるのだと知っておもしろかった。それでも、手のひらに毛が生えるなど共通項はあった。また、狼という孤高のイメージや自然に対する畏敬の念のようなものも、作家たちから感じた。 所々に赤ずきんとおばあさんに扮した赤ずきんの場面を彷彿とされるものもあったように感じた。
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今回のテーマは「人狼」。ピンポイントなテーマなだけに、ワンパターンになってしまうんじゃないかと思いましたが。なかなかにバラエティ豊かでした。小説のみならず、気になる映画の数々も紹介されています。 お気に入りはデール・C・ドナルドスン「ピア!」。犯人ならぬ人狼探しの物語でこのタイト...
今回のテーマは「人狼」。ピンポイントなテーマなだけに、ワンパターンになってしまうんじゃないかと思いましたが。なかなかにバラエティ豊かでした。小説のみならず、気になる映画の数々も紹介されています。 お気に入りはデール・C・ドナルドスン「ピア!」。犯人ならぬ人狼探しの物語でこのタイトルってどうなのよ、と思ったのですが。意外性を突かれる展開で楽しめました。それに続けてジェイムズ・ブリッシュ「闇はもう戻らない」を読むと、こちらも似たような物語の運びなのだけれど。こっちはこっちでまた違うスリルを味わえる読み心地です。 そしてやはり井上雅彦「森になる」がいいなあ。とても美しい作品。この方の描く異形にはとことん憧れを抱かされます。
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