シャルロッテ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
スラスラと読めあっという間に完読した。 すごく才能溢れた人であったことをひしひしと感じた。それだけにホロコストの犠牲となってしまったことに、やるせない気持ちになった。 ただ彼女は生きた。自ら死を選ぶのではなく生きた。そこに大きな意味があるんだろうなとも思った。
Posted by
まるで詩のような文体は簡潔で潔く、すっと入ってくるように読めた。無駄を省いた言葉の美しさ。シャルロッテの悲しみが真っすぐ伝わってくるようだった。
Posted by
ヒトラーの時代、26歳の若い妊娠中の画家が殺された、という実話を基に書かれた小説。ほぼ全文が一文、一行と言う形をとっている。 研ぎ澄まされ、息をするのさえ憚られる程の繊細な、しかし全身に響いてくる力強い一行一行の構成が悲惨な状況に少し風を吹き込んでくれる。
Posted by
絵に自分の全てを託すとか常人はやろうと思っても出来ないって言うか、本気で命を狙われているみたいな極限状態が自然とそうさせる以外出来ないと思いますわ! 自分は感受性ゼロの悲しきモンスターなのでシャルロッテさんの作品の良さわかりませんが、稀有な環境が生んだ稀有な才能による命懸けの作品...
絵に自分の全てを託すとか常人はやろうと思っても出来ないって言うか、本気で命を狙われているみたいな極限状態が自然とそうさせる以外出来ないと思いますわ! 自分は感受性ゼロの悲しきモンスターなのでシャルロッテさんの作品の良さわかりませんが、稀有な環境が生んだ稀有な才能による命懸けの作品なら人の心を揺さぶるパワーがあるのだろうな。
Posted by
自死は周囲の人間にも多大な影響を与えてしまう。 作者自身の想いも途中で語られ、何故このような形での作品になったのか示してくれる。
Posted by
散文の形でありながら、感じるのは読み易さというよりも、密度の濃さ。会話と地が追いかけっこするような文章のリズム。 26歳でアウシュビッツで断たれた命ということも痛ましくつらいけれど、彼女がたどってきた家族の歴史、家族との関係、彼女の人生そのものも重く濃く、痛ましいと感じるほど。...
散文の形でありながら、感じるのは読み易さというよりも、密度の濃さ。会話と地が追いかけっこするような文章のリズム。 26歳でアウシュビッツで断たれた命ということも痛ましくつらいけれど、彼女がたどってきた家族の歴史、家族との関係、彼女の人生そのものも重く濃く、痛ましいと感じるほど。彼女の絵から立ちのぼってくる愛しい人へのすさまじいまでの想いに、くらくらしてしまう。 痛ましくつらくとも、これが彼女の全人生。ある意味では羨ましい。
Posted by
- 1