科学歳時記 の商品レビュー
寺田寅彦は東大の理論物理学のセンセーだったけど、関東大震災後に地球科学者として地震に向かい、「天災は忘れた頃にやってくる」という名言を残しました。漱石の弟子で名文を書くし、俳句や短歌も上手い。今読んでも新鮮な気持ちになりますね。 (by Inokura)
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時代は違うが、科学者としても有名な著者であるが、科学者らしくない、表現豊かな文章に驚かされることばかり。身近なものに興味をもっていることも刺激的だ。読んでいるうちに今の時代との境目がなくなるのにも楽しくなってきた。
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寺田寅彦という人を、友達に持ちたかった。 夫だともっと良かった? お茶からお酒にかわり夜が更けても、おしゃべりしたい人。
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寅彦自身が付けた書名ではないのだろうが、「歳時期」とあるように、春夏秋冬、四季折々の雨や風、暑さ寒さ、天候などの自然現象、植物や生き物を巡る観察や思いなどが綴られている。 科学的な記述がかなり比重を占めるものもあれば、随想的なものもあるが、こういったテーマでこんなに興味深い文...
寅彦自身が付けた書名ではないのだろうが、「歳時期」とあるように、春夏秋冬、四季折々の雨や風、暑さ寒さ、天候などの自然現象、植物や生き物を巡る観察や思いなどが綴られている。 科学的な記述がかなり比重を占めるものもあれば、随想的なものもあるが、こういったテーマでこんなに興味深い文章が書けるのかと、寅彦の凄さを改めて感じた。 有名な作品だが、亡き妻が団栗を拾う様子を思い出し、残された娘がドングリを拾いながら戯れる姿を見て思いを募らせる『団栗』、読む側も歳をとってきたせいもあり、読む度に沁みじみしたものを感じる。
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