血蝙蝠 の商品レビュー
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短編集だった。短編だったけど、1話1話面白く楽しく読めた。ミステリーはミステリーだけど、1話目はロマンチックなお話で、いつもは殺人が絡んで何とも言えない終わり方だけど、そうじゃない爽やかさを感じるポジティブなお話で良かった。最後の話はミステリーではなく、SFのようなお話で不思議だった。先生がこういった空想をしてるのかなともほっこりした笑
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短編集 由利先生シリーズとなっているが、由利先生や三津木か出てくる話もあり、出ない短編もあり、恋愛小説風からSFまで幅広い趣向にとんでいるが、どれも基本はミステリだ やはり、そこがいいところだと思う 解説にあるように、時代が戦争へ向かっていく時勢を感じさせる作品かある
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短篇集。由利・三津木シリーズは二作のみ。 大体血腥い事件ばかりだけど、とてもロマンチックで真の愛は勝つ、というすっきりとした読後感。 花火から出た話と恋慕猿が好きです。 表題作の血蝙蝠と銀色の舞踏靴は三津木くんの人柄の良さがよく伺える話でした。 最後の二千六百万年後も面白かった。...
短篇集。由利・三津木シリーズは二作のみ。 大体血腥い事件ばかりだけど、とてもロマンチックで真の愛は勝つ、というすっきりとした読後感。 花火から出た話と恋慕猿が好きです。 表題作の血蝙蝠と銀色の舞踏靴は三津木くんの人柄の良さがよく伺える話でした。 最後の二千六百万年後も面白かった。横溝先生のSF作品なんてとてもレアなのでは? どれも楽しく読めました。
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短編集。 特に印象に残った一編。 一番最後の「二千六百万年後」。 まるで星新一の作品を読んでいるようで、今まで触れたことのある横溝作品とは全く毛色の違う作品でした。そして案外星新一の無感情な雰囲気の文章と似ていると感じました。 ただ、やっぱり横溝作品は長編であってこそ、と個人的...
短編集。 特に印象に残った一編。 一番最後の「二千六百万年後」。 まるで星新一の作品を読んでいるようで、今まで触れたことのある横溝作品とは全く毛色の違う作品でした。そして案外星新一の無感情な雰囲気の文章と似ていると感じました。 ただ、やっぱり横溝作品は長編であってこそ、と個人的には思います。
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全9篇で、由利麟太郎が登場する作品は『銀色の舞踏靴』『血蝙蝠』の2作だけです。 個人的には『X夫人の肖像』が好きでした。 歴史の勉強になるのは、『八百八十番目の護謨の木』。日中戦争を「日華事変」と記したり、ボルネオがオランダ領だったり、この頃の日本人のインドネシアへのゴム栽培事業進出とかも興味深く読みました。
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由利先生シリーズのドラマ化に合わせて再登場した 関連本を購入、まず、この『血蝙蝠』から読み始め。 1938~1941年に発表された短編9編。 収録されているのは、 日中戦争勃発によって江戸川乱歩らの探偵小説が検閲を受け、 自由に執筆できなくなり、当局に睨まれないよう スパイもの...
由利先生シリーズのドラマ化に合わせて再登場した 関連本を購入、まず、この『血蝙蝠』から読み始め。 1938~1941年に発表された短編9編。 収録されているのは、 日中戦争勃発によって江戸川乱歩らの探偵小説が検閲を受け、 自由に執筆できなくなり、当局に睨まれないよう スパイものにシフトせざるを得なかった時期の作か。 理由・動機はどうあれ 日本人が同胞を殺すというストーリー展開が、けしからんと お咎めを受けたとか〔参照:論創社『守友恒探偵小説選』〕。 とはいえ、ここでは殺人事件も起きているのだが、 なるほど、さほど猟奇的な展開ではないのだった。 以下、ネタバレなしで全編についてサラッと。 ★には名探偵・由利麟太郎&新聞記者・三津木俊助が登場。 ■花火から出た話 昭和13年3月『週刊朝日特別号』掲載。 船員・風間伍六が街に戻って巻き込まれた、 猫目石の指環を巡る珍事、そして、可憐な令嬢との恋。 ■物言わぬ鸚鵡の話 昭和13年10月『新青年』掲載。 マヤが交際相手から贈られたオウムは舌を切られていて、 少しも口真似をしなかった。 落胆する妹のため、兄が経緯を調べると……。 ■マスコット綺譚 昭和13年11月『オール読物』掲載。 縞瑪瑙のペンダントをお守りにした途端、 スターダムにのし上がった女優・青野早苗は、 青年実業家から愛人になれと迫られたが……。 ★銀色の舞踏靴 昭和14年3月『日の出』掲載。 銀色の靴を履いた美女を襲う犯人の正体を 名探偵・由利麟太郎が暴く。 ■恋慕猿 昭和14年5月『現代』掲載。 愛らしい猿を伴ってカフェを訪れる寂しげな男の過去。 ★血蝙蝠 昭和14年10月『現代』掲載。 鎌倉に避暑に来ていた若者たちが肝試しを行って 死体を発見し……。 三津木俊助と由利麟太郎が真犯人を追い詰める。 ■X夫人の肖像 昭和15年1月『サンデー毎日特別号』掲載。 展覧会に出品される『X夫人の肖像』が 失踪した知人女性に似ていることに気づいた夫婦。 その絵が公開早々、何者かに盗まれた――。 ■八百八十番目の護謨の木 昭和16年3月『キング』掲載。 婚約者に掛けられた殺人容疑の謎を解いた女性は、 彼が逃げたはずのインドネシアへ――。 ■二千六百万年後 昭和16年5月『新青年』掲載。 作者・横溝の夢想が綴られたSFの一種だが、 時世故か物騒な結びに。
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