御菓子司 聚洸の源氏物語 の商品レビュー
源氏物語54巻をひもときながら、各巻をイメージして創作された和菓子と器の取り合わせを楽しむ内容。物語から着想を得たお菓子は繊細で美しく、また器は新旧さまざまなものが絶妙なセンスで使われていて、見ているだけで目のご馳走。源氏物語をもっと深く知ると、さらに楽しめそうだ。何気に感動した...
源氏物語54巻をひもときながら、各巻をイメージして創作された和菓子と器の取り合わせを楽しむ内容。物語から着想を得たお菓子は繊細で美しく、また器は新旧さまざまなものが絶妙なセンスで使われていて、見ているだけで目のご馳走。源氏物語をもっと深く知ると、さらに楽しめそうだ。何気に感動したのが、最後の「上生菓子の生地と材料」。浮島、こなし、ねりきり…などなど、これって結局なんだっけ?と思うものの材料が説明されていて、保存版にしたい。
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源氏物語の世界を和菓子で表現している。聚洸さんの和菓子をいただいたことがあり、どんな和菓子が載っているのか興味を持って手に取った。作り方が載っている訳ではないので、雰囲気を楽しむ本かもしれない。
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京都の祇園で開かれた「源氏物語」の勉強会である「紫香の集い」は出席者への呈茶に始まります。月ごとに提供された御菓子司聚洸の創作和菓子を綺麗な写真と文で紹介されます。最近復習した「玉鬘十帖」で、その一部を紹介すると、瀬戸内を京へと戻る玉鬘を現す水羊羹を笹の葉の舟に乗せた「菓子舟」。...
京都の祇園で開かれた「源氏物語」の勉強会である「紫香の集い」は出席者への呈茶に始まります。月ごとに提供された御菓子司聚洸の創作和菓子を綺麗な写真と文で紹介されます。最近復習した「玉鬘十帖」で、その一部を紹介すると、瀬戸内を京へと戻る玉鬘を現す水羊羹を笹の葉の舟に乗せた「菓子舟」。蛍に見立てた丸い御菓子に栗を包み一部現れた栗を蛍光に見立てた「菓子蛍」。「真木柱」では髭黒が浴びた灰をイメージした「灰かぶり」など、名前のついた御菓子が美しいだけでなく作品が目に浮かぶ趣向です。魯山人など選び抜いた器を見るのも楽しい。眺めて眼福、食して口福です。なんと雅なサロンでしょう。
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