さよなら願いごと の商品レビュー

大崎梢(著者)

2020/08/07

小学生の日常の謎を探偵役の佐野くんが解決しつつ佐野くんの謎に迫るのかと思いきや、次の章からは中学生、高校生と視点が切り替わっていき、読んでいるうちに、さっきの話が今の話なのか過去の話なのかわからなくなりつつ、すべてが疑心暗鬼になって、登場人物の名前を確認しながら読んだ。面白かったし、ハラハラしたけど、人が多くて把握が大変だった。

2020/08/01

注意深く読んでいないと、人間関係がややこしくて分からなくなってしまう、けどそれも計算のうちなのかも。梅雨明けの今読むのにうってつけ。

2020/07/19

佐野くんは何故あんな場所に居たのか？そして佐野くんの正体とは？各章毎に視点が変わり、中々話に入り込めなかったけど、漸く確信に迫った時、やっとピースがハマった気がしました。繋がらない様で全部繋がっていて、読了後は爽快でした。

2020/07/17

タイトルと一話目冒頭からからほのぼのミステリーを想像していたら・・・
めっちゃ面白かったしだまされた・・・。

2020/07/17

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夏休み。琴美の家に、子供たちの謎を解決してくれる青年がやってきた。祥子は想い人から、思いもよらぬ相談を持ちかけられる。沙也香は、それとは知らず、大人たちの「不都合な真実」を掘り起こす。それぞれの謎を追いかけた、それぞれの夏休み。悪意が自分に向けられるとは、想像もしていなかった。意外なつながり、意外な真相。鮮やかに紡がれた長編ミステリ!
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読み始めてしばらくは、子ども探偵団にやさしいお兄さんが協力してくれて謎を解くような物語かとおもったが、扱われている題材はかなりシビアなもので、章ごとに、別の場所で違う人たちが、同じ出来事に疑問を抱き、それぞれが調べを進めていく中で、章を追うごとに少しずつすべての人や調査の結果がつながり、さまざまな角度からひとつの事実を明らかにするのである。登場人物が多いので、後半で再度登場する人物がどういう人だったか、時々思い出せなくなることもあったが、物語の流れで、何とか思い出せたりもした。物事の表と裏や、同じ出来事でも、立場や見る角度によってあまりに違って見えることの恐ろしさなど、考えさせられることもいろいろあった。さまざまな誤解も解けたし、新しいつながりも生まれて、まずはよかったと言える後味の一冊だった。

2020/07/07

夏休みの少年少女たちが繰り広げるミステリ。ささやかな願いごとの数々や淡い恋の物語、という緩やかで穏やかな謎を扱った作品だと思ったのですが。……あれ、いきなり「願い事ツユクサ」のラストからなんだか不穏な気配が。そしてそこからじわじわと明らかになってくるメインの事件。言うなればスリーピング・マーダーものなんだけれど。事件の余波が現在にも波及しているようで、不安感がいっぱいです。
少しずつ事件に肉薄しながら物語は進むものの、肝心の部分がなかなか語られなくて、もどかしいやら怖いやら。あの子とかあの人はいったいどうなっちゃったの！？　そして真犯人はまだ身近に潜んでいるのでは、というサスペンス感がたまりません。装丁に裏切られる一冊でした。でも内容は裏切られません。もう後半は読む手が止まりませんでした。

2020/06/22

面白かった！
これぞ大崎さんという感じの子供たちの元気で明るい、楽しそうな姿。
なのに、章の終わりがあんな風で愕然。
次の章は、違う子たちがメインとなっていて、あの後は？
まさか、ね、まさかだよね？
でも、それは気になるものの、祥子パートも微笑ましく読んで、その後？？？
3パート目、新聞部の高校生たちもいい感じ。
彼らが調べ始める事件があまりにも、、、
もしかしなくても、時系列？
若干、混乱しながらの最終章。
急転直下の解決は、見事にしてやられた。
なんてこった。
子供たち、がんばったね。
そして、あの運転手さんも好き。

2020/06/21

ほんわかした表紙とタイトルだけで手にとって、「願いごとツユクサ」のラストにふわっ?!?!と驚愕。
それぞれの話、時系列にも？？？となりながら気になって一気読みでした。ああそうつながるのか－。
面白かったけれど、表紙＆タイトルとのギャップがすごかったです・・・。

2020/06/16

次は？次は？ってすごく気になって一気に読んでしまった！
登場人物や描写が全部繋がっていて読み返すのが凄く楽しかった。

2020/06/15

最初は連作短篇集のように見えるが帯にもあるように長編ミステリ。3人の少女達がそれぞれ抱えてしまった謎。貫いているのはかつてこの町で起こったとされている殺人事件。最後すべての物語がつながる。少女達の感性のみずみずしさ。