男尊女子 の商品レビュー
負け犬の遠吠えで有名な著者のフェミニズムエッセイ。 「男女差別だ!」と言いつつ、我々の中にも「男を立てなくては……」的な思考が染み付いているのでは……という分析なんだが、ほんそれ!となることばかりである。 解説の山内マリコ氏が「女だから勉強しなくていいとかもない」と書いてるが、い...
負け犬の遠吠えで有名な著者のフェミニズムエッセイ。 「男女差別だ!」と言いつつ、我々の中にも「男を立てなくては……」的な思考が染み付いているのでは……という分析なんだが、ほんそれ!となることばかりである。 解説の山内マリコ氏が「女だから勉強しなくていいとかもない」と書いてるが、いやいやまだそういう考えの人はたくさんおるぜよ……と思う。
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「昭和の女子」である私には、本書に書かれている内容、酒井さんの思いにすごく共感できた。ただ、これが書かれてから5、6年経った今はまた状況が変わっているのではないかと思われる部分もある。 細かい観察、分析が酒井さんの感性によりされていて、そこが素晴らしいところだと思いつつ、直前に読...
「昭和の女子」である私には、本書に書かれている内容、酒井さんの思いにすごく共感できた。ただ、これが書かれてから5、6年経った今はまた状況が変わっているのではないかと思われる部分もある。 細かい観察、分析が酒井さんの感性によりされていて、そこが素晴らしいところだと思いつつ、直前に読んだヤマザキマリさんの本と比べてみると、「日本の女性」っぽさが露わになっていて、日本という枠からもはみ出ていく女性が増えていけばいいなぁと思える。日本も変化しているとはいえ、酒井さんが危惧しているような後戻りがないともいえず、日本の変化など待っていられず、日本を飛び出した方が、限りある自分の人生を十全に生きられるかもと思う。
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私も気付かぬうちに男尊女子になっていることを確認させられた。男尊女子になる思考の過程がとても興味深かった。
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第72回アワヒニビブリオバトル「【往路】お正月だよ!ビブリオバトル」第6ゲームで紹介された本です。 2021.01.02
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男と女の差別を感じることは無くなったものの、女性は無意識に男性より弱いことがあたりまえみたいに考えている。 そして、無意識に男性に頼っている。 本書では、法律で男女の平等が確立されたものの今現在、男尊女子がいるということを著者が見聞きした話の中から上げられるている。 気づきもある...
男と女の差別を感じることは無くなったものの、女性は無意識に男性より弱いことがあたりまえみたいに考えている。 そして、無意識に男性に頼っている。 本書では、法律で男女の平等が確立されたものの今現在、男尊女子がいるということを著者が見聞きした話の中から上げられるている。 気づきもあるしこの考えは男尊女子の考え方なんだと、発見もある。
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男女平等が謳われて、なんとなく他人から見える部分を取り繕ったような現状で本当の平等ってなんだ?と考えさせられる一冊だった。 私の世代は参政権然り、男女平等が当たり前の世界で育ってきて専業主婦/夫になるにしろ、仕事をバリバリやるにしろ、両立するにしろ、選択肢があるということがとても...
男女平等が謳われて、なんとなく他人から見える部分を取り繕ったような現状で本当の平等ってなんだ?と考えさせられる一冊だった。 私の世代は参政権然り、男女平等が当たり前の世界で育ってきて専業主婦/夫になるにしろ、仕事をバリバリやるにしろ、両立するにしろ、選択肢があるということがとても大切なのかなと思った。 一つしか道がないと、それは生きづらいし全員に当てはまるわけがないけれど、複数の選択肢があればそれだけ気持ちが取り残される人が減るのではないかな〜それが今の時点で平等を追い求める理由だと思う
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自分が自分として生きる努力を始めたとき、私は「おっさん」になった。 こんなこと言ったら我が強い女だと思われるんじゃないか、そういうことをあまり気にしなくなった。 なぜか。若い頃とは周りの扱いが違う。いやどちらが先かはわからない。おっさんになったから、もしくは自分の変化と徐々に並行...
自分が自分として生きる努力を始めたとき、私は「おっさん」になった。 こんなこと言ったら我が強い女だと思われるんじゃないか、そういうことをあまり気にしなくなった。 なぜか。若い頃とは周りの扱いが違う。いやどちらが先かはわからない。おっさんになったから、もしくは自分の変化と徐々に並行して進んでいったものなのかもしれないがとにかくおっさんになることにした。 笑わなくなった。ヘラヘラして気持ちがごまかせなくなった。 男尊女子、新しい言葉。 きっつい内容なんだろな〜と思ったら意外にめちゃマイルドで、男性が読んでも嫌な感じはしないんじゃないかな? 日本で最初の反カマトト主義者、清少納言。カッコイイ
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「男尊女卑」ではなく、作者ならではの造語「男尊女子」。一見、「?」と思われがちかもしれないが、しかしこの「男尊女子」という視点から見えてくる現代日本の本質的な問題や状況がみえてくる。
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男女平等が叫ばれるようになって久しい現代でも、男尊女卑的な思想は世間のそこここに転がっている。そのルーツを辿ったとき、男尊女卑的な思想を持っているのは、必ずしも昔ながらの価値観を引きずる男性だけとは限らない。中には、男が上で女が下、という価値観を自ら選び、実践している女性もいる...
男女平等が叫ばれるようになって久しい現代でも、男尊女卑的な思想は世間のそこここに転がっている。そのルーツを辿ったとき、男尊女卑的な思想を持っているのは、必ずしも昔ながらの価値観を引きずる男性だけとは限らない。中には、男が上で女が下、という価値観を自ら選び、実践している女性もいる。彼女たちは煙草や酒を嗜むかのように、いわば嗜好品の一つとして男尊女卑的な思想を生活に取り入れている、ように見える。そういう女性のことを、筆者は「男尊女子」と呼ぶ。 前から気になるタイトルの本だなあと思ってはいたものの、この「男尊女子」なる存在を完全否定したり糾弾したりするような内容であるなら、それはそれで多様性を踏みにじることになってけしからん、というのは建前で、本心は、私自身が中学生のあるときに「よし私は将来専業主婦になるそして家で家族の帰りを待ち夕刻には鯖を焼いたり味噌汁を作るなどして生きる」と決めて以来その一点に向けて猪突猛進してきて今まさにその生き方をしているというまさに「男尊女子」であるので、金払って本買って生き方否定されちゃたまんないわ〜って感じで目を逸らしてきた。そんなときに読書好きの親友と再会し、全然そんな内容じゃないよ〜おもしろかったよ〜と軽やかに言われたので、ようしと覚悟を決め読んでみることにした。 全体を通じて、「男尊女子」を肯定するでも否定するでもなくただその生態を自らの実体験を元に明らかにしていくという寸法で、親友の言う通り、終始ニュートラルな語り口だったのでホッとした。さらに筆者自身が、自分も働いているし社会的にも経済的にも自律しているけれど、それでもなお男尊女卑的な思想を完全に捨て去ることができていない、と表明している点に好感を持った。自分の中の「隙」みたいなものを認めることって難しいからなあ。どんなに強い信念があっても、他人との関わりに揺さぶられてふと整合性が取れなくなる瞬間があったりして、そういうときに意固地になるんじゃなく、ああ自分の中にもそういう要素があったんだなあと俯瞰できる冷静さを私も持ちたいと思った。 社会学者の岸政彦さんが、丸山里美『女性ホームレスとして生きる』に寄せた解説でこんなことを言っていた。 --- 社会学は何をしているのか。質的調査は何をしているのか。私はそれを、ひとことで乱暴に言えば、「一概に言えなくしている」ということだと思う。(p.311) そしてさらに、もうひとつの目的がある。(中略)社会学の、質的調査のもうひとつの目的とは、「理由を書くこと」である。たくましいでもかわいそうでもなくただ、人びとの行為には、そして人生には「理由がある」のだ。(p.319-320) --- 男女平等を強く叫ぶ人びとに彼らなりの、好みの女性のタイプを聞かれて「一歩二歩、後ろを下がって歩く女性がいいですね」と答えたラグビーの五郎丸選手のように昔ながらの価値観の中で生きる人びとにも彼らなりの、それぞれの人生があって、理由がある。もちろん、性別が原因因で差別されたり不等な扱いを受けたりしている人を救済するための動きは可能な限り早く進むべきだという前提で、しかし個人が根底にどういう価値観を持って生きるかまで他人が介入することはちょっと、私はしたくないなあと思ったりもした。あっちこっちに旅をしていろんな人と出会って会話をして、というのがなかなかできない時代だから、ともすればどんどん視野が狭くなっていってしまう。人と話すときはそのときどきの会話の内容だけではなく、その人がどういう人生を歩んできたか、どうして今その意見を持つに至ったかまで思いを巡らせる余裕と冷静さを、せめてなくさないようにしたいなあと思う。
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久しぶりの酒井順子さん。健在でいらっしゃる! 実際私が男尊女子なのである。一方で自称フェミニストであるものの、三歩下がってついていきたい九州女なのである。学歴もできれば収入もあわよくば身長も、彼氏の方が上がいい。 だから、結局私は年上の男性が好きである。結局ファザコンなのかも...
久しぶりの酒井順子さん。健在でいらっしゃる! 実際私が男尊女子なのである。一方で自称フェミニストであるものの、三歩下がってついていきたい九州女なのである。学歴もできれば収入もあわよくば身長も、彼氏の方が上がいい。 だから、結局私は年上の男性が好きである。結局ファザコンなのかもしれない。実家は典型的な専業主婦家庭で、母は父より1年だけ年下なのだが、未だに敬語である。 それでも、確かに五郎丸君の無邪気な発言には驚いたよね。中学生の同級生の男の子が「妻には一汁三菜を作れと言っている」とFacebookに書いていたのにも驚いた。結局、男尊女子はいるのである。 私は中途半端ではた迷惑な男尊女子だから、不平等は嫌だ。経済的・社会的な自立とかそんなまぁまぁ楽しく、まぁまぁ快適なことを、女であることを理由に妨げられるのは嫌だ。機会が均等であることは必要だ。 先週、会社で頭にきた時にも叫んだのだが、合理的な理由がない状況で、性別を理由に対応を分けることはNGである。
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