小説 猫的人生論ドラマ 捨て猫に拾われた男 の商品レビュー
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P242 ハンサムで野性的な猫を連れてきた彼を見て、あたしは《この人は大丈夫》と信じられたのだった。甘えて休んでるわけじゃない。なんとかして自分と社会との折り合いを付けようとしてるんだと、そう感じた。 この話は、ある日会社に行けなくなった僕と黒猫・大吉と出会って見つけた「人生の幸せと」とは?って帯に書いてあるけれど、私の中では僕でも黒猫でもなく、主人公は〝妻さま〟だったな。 幸せとは、「自分の事を信じて一緒に歩いてくれる人が隣にいる事。」なんじゃないとかと、この本を読んで思った。 突然会社に行けなくなって、電車に乗れなくなって、でも電車に乗ろうと、会社に行こうとする夫に、こんなに落ち着いて寄り添える妻さまってすごすぎる。 みんなそれぞれが思いあってて、優しい世界だった。 単調でなかなか読み終わらなかったけれど、最後の自分が思う〝幸せ〟を考えれらたから良かった。
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