じゃりン子チエ(文庫版)(7) の商品レビュー

はるき悦巳(著者)

2024/07/11

レイモンド飛田もとうとう観念して堅気のしごとにもどり、知恵の輪をつくることになります。すっかり面影の変わってしまった彼から知恵の輪を受けとったチエちゃんでしたが、軌を一にしてひょうたん池にタオルを巻いた猫が現われるようになります。その猫は、近くを通りかかる猫たちに知恵の輪を解くことを要求し、要求にこたえられなければ池に投げ込んでしまいます。やがてその猫は、かつてアントニオとともに日本制覇をめざしていた「スフィンクスの釜虎」であり、小鉄に敵討ちをいどみます。

一方で、釜虎から知恵の輪を取り上げようとしたテツは返り討ちに遭い、坊主頭にさせられます。そんな折、チエちゃんのクラスでは春休み中に職業体験などをして作文を書くという課題が出されて、ヒラメちゃんがチエちゃんの店を手伝うことになります。チエちゃんは、テツに金をあたえて仕事をさせることを思いつきますが、ヤクザが店にやってきたことで思いもよらない方向へと物語は進んでいきます。