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小説伊勢物語 業平 の商品レビュー

3.9

29件のお客様レビュー

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2021/03/09

根っからの都人であり、歌人であり、すぐ惚れてしまう男。業平界隈から見ると藤原氏は非道。人生色々って思う。

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2021/03/06

「伊勢物語」を現代人にも読みやすく再構成したもので、文章も平易で当時の風俗習慣などが絶妙に織り込まれているので、場面を想像しながらとても興味深く読めた。 業平が次から次へと女性たちに懸想してぐずぐずと悩んだりするのが、人間的といえばそうなんだけど、源氏の光る君と同様に「時代的にそ...

「伊勢物語」を現代人にも読みやすく再構成したもので、文章も平易で当時の風俗習慣などが絶妙に織り込まれているので、場面を想像しながらとても興味深く読めた。 業平が次から次へと女性たちに懸想してぐずぐずと悩んだりするのが、人間的といえばそうなんだけど、源氏の光る君と同様に「時代的にそういうものだ」として読まなくてはいけないのだろう。目の前にいたら張り倒したくなるとは思うが。

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2021/02/22

伊勢物語、古文の授業では心の機微はわからない。やはり、大人になるとわかるもの。もう一度読み直します。

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2021/01/19

伊勢物語といえば、学校の授業でちょっと学んだくらいで、平安時代の歌が出てくる旅物語かと思っていた私ですが、この「小説業平」を読んで全く違ったものだったんだと知りました。次から次にと女人を口説くこの色好みの美男子につっこみを入れたり、権力争いや策謀など平安の貴族として生きるのも大変...

伊勢物語といえば、学校の授業でちょっと学んだくらいで、平安時代の歌が出てくる旅物語かと思っていた私ですが、この「小説業平」を読んで全く違ったものだったんだと知りました。次から次にと女人を口説くこの色好みの美男子につっこみを入れたり、権力争いや策謀など平安の貴族として生きるのも大変なんだと共感してみたり、在原業平の一生を文字通り小説として夢中になって読みました。そして作中の歌は有名な歌ばかり。まさに千年も受け継がれる歌です。この本を先に読んでいたら古典の勉強も違っただろうと思います。またいつか八橋かきつばた園に行き業平の気持ちになってかきつばたを眺めてみたいです。

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2020/12/27

独特な表現で穏やかに面白く読めた。 飽かぬから哀し、叶わないからこそ趣が深まるというところは全くその通りだと思う。。そしてたくさんの叶わないことがあるのが恋なのかと。物や権力はお金や努力で手に入りやすいけど、好きな人とずっと好き合うことは色んな意味で難しいから、だからこそ現代でも...

独特な表現で穏やかに面白く読めた。 飽かぬから哀し、叶わないからこそ趣が深まるというところは全くその通りだと思う。。そしてたくさんの叶わないことがあるのが恋なのかと。物や権力はお金や努力で手に入りやすいけど、好きな人とずっと好き合うことは色んな意味で難しいから、だからこそ現代でも恋の歌が溢れてるのだと合点。含みのある歌が良いとされ好まれるのは、なんというか本当に日本らしくて和歌はいいなと思った。 話の本筋とは全く関係ないが、平安時代の方が今より男女平等に思えてしまうのは自分の無知なだけだろうか。

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2021/01/04

伊勢物語を読むのは中学?高校?の古典で習った以来。長かった…けれども読み応え抜群。業平のロマンチックな恋物語。古典文学にハマりそうなくらい良かった。聞いたことある和歌がちょくちょく出てきて、なるほど!これはこんな情景の中で詠まれたものなのか!と知ることができた。次は令和、万葉集を...

伊勢物語を読むのは中学?高校?の古典で習った以来。長かった…けれども読み応え抜群。業平のロマンチックな恋物語。古典文学にハマりそうなくらい良かった。聞いたことある和歌がちょくちょく出てきて、なるほど!これはこんな情景の中で詠まれたものなのか!と知ることができた。次は令和、万葉集を読んでみたい。

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2020/12/10

在原業平の歌を軸に据えて解釈の中で彼の人生を振り返る.出世(お仕事)からは一段身を引いた処世術ながら,女遍歴の熱心さには驚かされた.いやいやお盛んとは思っていたが,30歳で10歳ぐらいの童に目をつけるなど,光源氏だけではなかったのだと呆れた.歌は後世に残るほど素晴らしいとしても,...

在原業平の歌を軸に据えて解釈の中で彼の人生を振り返る.出世(お仕事)からは一段身を引いた処世術ながら,女遍歴の熱心さには驚かされた.いやいやお盛んとは思っていたが,30歳で10歳ぐらいの童に目をつけるなど,光源氏だけではなかったのだと呆れた.歌は後世に残るほど素晴らしいとしても,人間としてはっきり言って最低と思いながら,小説としてとても面白く読めた.

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2020/12/06

2020/12/6 読了 何事も、歌に詠まれれば風情となるも あるがままの姿は、興趣とは離れるもの とあったけど、 歌の中で、豪華絢爛な場所も実際に訪れるとそんなでもなかったり。想像を楽しむのも歌だなと。 最後に つひに行く道とはかねて聞きしかど 昨日今日とは思はざりしを の...

2020/12/6 読了 何事も、歌に詠まれれば風情となるも あるがままの姿は、興趣とは離れるもの とあったけど、 歌の中で、豪華絢爛な場所も実際に訪れるとそんなでもなかったり。想像を楽しむのも歌だなと。 最後に つひに行く道とはかねて聞きしかど 昨日今日とは思はざりしを の歌。死を絶望ではなく、軽やかな感じが伝わってくるのが本当に良い。死ぬときはこの境地に達していたいなぁ。 塩竈、水無瀬 世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし 散ればこそいとど桜はめでたけれ うき世になにか久しかるべき

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2020/12/03

映画「君の名は。」の元ネタが「とかえばや」と知り田辺聖子の小説版を読み日本の古典の先進性、独創性を知り、俄然古典文学に興味を持ったが、伊勢物語についてはNHKの100分de名著で知るまで名前しか知らなかった。本著ではその素晴らしい世界観を堪能することが出来、正に現代小説の礎とも言...

映画「君の名は。」の元ネタが「とかえばや」と知り田辺聖子の小説版を読み日本の古典の先進性、独創性を知り、俄然古典文学に興味を持ったが、伊勢物語についてはNHKの100分de名著で知るまで名前しか知らなかった。本著ではその素晴らしい世界観を堪能することが出来、正に現代小説の礎とも言える物語であった。著者によると業平の最後の女とも言える伊勢が業平の物語を書き記したものだろうという解釈だが、日本文学の礎となる文学は女性が成し遂げてきたのだと言うことが分かる、最近の小説においても女性作家の方が一段レベルが高い。

Posted byブクログ

2020/11/22

普通の伝記と違って読みにくかったです。結果、何をした人なのか、子供や家族構成とか全く理解出来ないし、主人公にも共感できる部分無いし。小説と言うより、時代考証の為の文献見たい

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