書物の幻影 北見隆装幀画集 の商品レビュー
いつか欲しいと思っててやっと買いました。 今邑彩や恩田陸、赤川次郎、折原一などを好んで読むのは、北見隆が表紙を描いているからという理由も大きいと思う。大好きな装幀画家です。 恩田陸によるオリジナルストーリーも、特別感が味わえてよかった。最高の画集です。
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本を選ぶ時の決め手は、作者、タイトル、あらすじ、帯・ポップなどなどあるけれども、やはり表紙・装丁が占める部分は大きい。北見隆さんの作品が表紙を飾っているならば、なおさら。高校生の頃、図書館の書架で、タイトルに惹かれて本を取り出すと、この独特の不穏な空気や異国感のある絵で、手に取る...
本を選ぶ時の決め手は、作者、タイトル、あらすじ、帯・ポップなどなどあるけれども、やはり表紙・装丁が占める部分は大きい。北見隆さんの作品が表紙を飾っているならば、なおさら。高校生の頃、図書館の書架で、タイトルに惹かれて本を取り出すと、この独特の不穏な空気や異国感のある絵で、手に取るだけで背筋がぞぞっとする感覚があったのを思い出す。 恩田陸ファンの自分にとっては、この画集に寄せた恩田さんの書下ろしも読めて嬉しい。三月シリーズにまつわるエピソード。 『書物の幻影』というタイトルに込められた意も素敵。手元に置いてふと眺めていたい作品集。
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好きな画家の一人。 北見隆を知るきっかけは恩田陸の「三月は深き紅の淵を」で、その後日談(?)「三月は淡き紅の影を」も掲載されていて感動。 とっても良かった。
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このタッチのイラスト、どこかで見たことのある絵だあ。 はて…、とページをめくって納得。 1980年代の赤川次郎の本の装幀によく使われていたイラストレーターさんだった。 絵の作者であり本の編集をしている著者は北見隆という。知りませんでした。 この本には約400点の装幀画が掲載されて...
このタッチのイラスト、どこかで見たことのある絵だあ。 はて…、とページをめくって納得。 1980年代の赤川次郎の本の装幀によく使われていたイラストレーターさんだった。 絵の作者であり本の編集をしている著者は北見隆という。知りませんでした。 この本には約400点の装幀画が掲載されているが、赤川次郎を始め、折原一、今邑彩、恩田陸、皆川博子、島田荘司、殊能将之、津原泰水等など錚々たる作家さんの装幀画を手掛けている。本人も語っているが、彼の絵はミステリー小説と相性がよいようだ。 アンリ・ルソーやルネ・マグリットに何処となく似ているようでいて、独特な世界観は、幻想的でありながら、何故か郷愁を誘う雰囲気が、物語の世界観に読者を引き込む感じなのか。 恩田陸の「三月は深き紅の淵を」のシリーズも彼の作品。メタフィクションの世界を上手く表現しているなあと当時も感嘆していたのを思い出した。ちなみに本書には、恩田陸の「三月は〜」のオリジナルショートストーリー「三月は淡き紅の影を」が掲載されている。 個人的には、中島らもの「ガダラの豚」も氏の作品だったのが感慨深い。奇想天外なストーリーと怪しげが仮面の表紙がピッタリだった、
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