昭和の名騎手 の商品レビュー
ムック本的というか、なるべく多くの騎手を取り上げたい意向もあってそこまで深く掘り下げる類の書籍ではないが グレード制以前の騎手の成績やエピソードも、現代の騎手に何らかの形で繋がっていく物語の一端として興味深い話が多い。
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個性豊かな騎手が、ターフを彩る。 なんと今となっては、時代錯誤に聞こえる表現であろうか。 現代競馬においては、大牧場のクラブ馬が、カタカナの騎手を乗せて大レースに勝ち続ける…という繰り返しをみるばかりである。 むろん、その大牧場や、カタカナの騎手がその境地に上り詰めた努力を否定...
個性豊かな騎手が、ターフを彩る。 なんと今となっては、時代錯誤に聞こえる表現であろうか。 現代競馬においては、大牧場のクラブ馬が、カタカナの騎手を乗せて大レースに勝ち続ける…という繰り返しをみるばかりである。 むろん、その大牧場や、カタカナの騎手がその境地に上り詰めた努力を否定するものではないが、一言で言えば、単純に面白くない。競馬の魅力とはいったい何だっただろうか。競馬人の個性、馬の個性が、技術は低くとも、競馬を盛り上げ、その魅力となっていた時代が確かにあった。 そうした「古き良き時代」(と表現していいものか)の、騎手の個性にスポットライトを当てたのが本書である。どのように競馬に興味を持ち、騎手になり、そしてどのような騎手として活躍したか…それぞれの物語が、競馬の歴史であり、面白い。
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