濱地健三郎の幽たる事件簿 の商品レビュー
シリーズ第二弾。霊的な物を見る能力がある探偵・濱地には推理力もあり、単なるホラーではなくミステリとしても読むことが出来る。一つ一つは短めの短編集なのだが、短すぎず長すぎないちょうど良い長さで、七編それぞれバリエーションがあるので飽きさせない。
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ホラーミステリ短編集第二弾。心霊探偵が立ち向かう様々な怪異は現実の理から外れたものであるけれど。それを解き明かす手法は論理的。今回も恐ろしい話やしんみりする話、そして少し笑えるような話があって、たっぷり楽しめました。 お気に入りは「浴槽の花婿」。……うわあ、そういうこともあるのか...
ホラーミステリ短編集第二弾。心霊探偵が立ち向かう様々な怪異は現実の理から外れたものであるけれど。それを解き明かす手法は論理的。今回も恐ろしい話やしんみりする話、そして少し笑えるような話があって、たっぷり楽しめました。 お気に入りは「浴槽の花婿」。……うわあ、そういうこともあるのか。私も完全な思い込みにとらわれていました。そして本体は……って、それよりも恐ろしいのはあの人のメンタルの強さではないでしょうか。無理だって。普通は無理! 「姉は何処」は、たしかに霊が出るけどものすごーくきっちりかっちりとしたミステリだと思ったのですが。ラストで一気にホラー味が増しました。ぞくりとさせられます。
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シリーズ第2作目ということで、第1作目は未読ですが、全然楽しめました。むしろ、濱地探偵など主要3人の過去が気になり、第1作目を読んでみたくなりました。 心霊関係を主に扱う年齢不詳の探偵と探偵と一緒に仕事しているうちに霊が視れるようになった秘書の2人が、様々な依頼に応えていく全7篇...
シリーズ第2作目ということで、第1作目は未読ですが、全然楽しめました。むしろ、濱地探偵など主要3人の過去が気になり、第1作目を読んでみたくなりました。 心霊関係を主に扱う年齢不詳の探偵と探偵と一緒に仕事しているうちに霊が視れるようになった秘書の2人が、様々な依頼に応えていく全7篇の短編集です。 一つ一つが程よい量で、短編に適している印象がありました。一見ホラーな感じがするのですが、探偵の華麗な推理があってか、ミステリーとして充分に楽しめました。最後の章は、陰陽師のような雰囲気を醸し出していました。 終わり方は、ほっこりするものやゾワりとするものまで色々な結末を迎えていて、楽しめました。 個人的に好きだったのは、「姉は何処」。姉が行方不明になり、どこに消えたのか?弟が見た姉の心霊の謎の行動とは? 心霊なのに本格的なミステリーで、霊ならではの推理の過程が面白く、画期的でした。新たな可能性を秘めていて、感動してしまいました。 他の作品もしっかりとした推理を華麗に披露していて、ぜひ続きも読みたいなと思いました。
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