乃木坂46のドラマトゥルギー の商品レビュー
これまで「推す」ということがなかった自分が乃木坂にハマって、 なぜ自分はアイドルに惹かれるんだろうと知りたくなって読み始めた。 乃木坂がAKBと比べてある意味AKBへのアンチテーゼであることがなるほどと思った。 AKBは、「会いに行けるアイドル」で物理的に近かったけど、乃木坂は心...
これまで「推す」ということがなかった自分が乃木坂にハマって、 なぜ自分はアイドルに惹かれるんだろうと知りたくなって読み始めた。 乃木坂がAKBと比べてある意味AKBへのアンチテーゼであることがなるほどと思った。 AKBは、「会いに行けるアイドル」で物理的に近かったけど、乃木坂は心理的に近い感じがする。 「私たちと一緒だ(等身大)」と思えるのが乃木坂の魅力なのかなと思った。 アイドル論についてさらに知りたくなるきっかけになった。 使っている言葉は難しくてついていくのに必死だったけど、勉強になった。
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ドラマトゥルギー 社会的役割演技 競争的な役割への距離 「演劇」という構造 16人のプリンシパル 意識しないしぐさまで エイジズム/ルッキズム再生産への距離 どこに行っても本職じゃないのプロ性 リアリティショーとリアルの境目 ライフコースのなかのアイドル
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乃木坂46は本書でも触れられているAKB48との(一種の)混同や世間の秋元康アレルギーもあって精度の高い批評を受ける機会が限られてきたグループだと思う。要は女性アイドル史における転換点でありながら、その事に気付かれてすらいない。その点において非常に貴重かつ有益な論考が記された一冊...
乃木坂46は本書でも触れられているAKB48との(一種の)混同や世間の秋元康アレルギーもあって精度の高い批評を受ける機会が限られてきたグループだと思う。要は女性アイドル史における転換点でありながら、その事に気付かれてすらいない。その点において非常に貴重かつ有益な論考が記された一冊。乃木坂46に限らないアイドル論としても読むことが出来、特にジェンダー論やエイジズムに足を踏み入れる第6章が興味深かった。
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