全球入魂！プロ野球審判の真実 の商品レビュー

山崎夏生(著者)

2021/12/22

『#全球入魂！ プロ野球審判の真実』

ほぼ日書評 Day513

大学まで続けた野球への思いを断ち切れず、一度はスポーツ紙記者となるものの、10年近い修行（研修から二軍審判）を経て、パリーグ審判員となる。

シーズン中の全休は週1未満、夏場に1試合審判を務めると体重が3kgは落ちる、防具等はすべて自己負担の個人事業主、でありながら1軍審判となっても年収は1千万をようやく超える程度と、恵まれた待遇ではない。

さらに、少しでも早く球やプレイヤーに近づくための体力作りも欠かせない（そのために審判も試合中はスパイクを履いているということを初めて知った）。

それでもこの仕事を続けるのは、野球愛のなさる技。記憶に残る選手やプレイに関する記述に、そんな思いが深く感じられる。

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2020/09/03

名物審判が語るプロ野球審判の喜びと苦悩!
全くの素人からプロ野球界に飛びこみ、パ・リーグ審判員として29年、NPB審判技術指導員として8年の日々を過ごしてきた著者が審判の仕事やプロ野球の裏側を語り尽くす。
審判の右腕に大観衆が一喜一憂! プロ野球は審判の存在なくしてありえない。

以前テレビに出演されていたのを、偶然観たことがあった。もっと敬意をはらいましょう。

2020/08/01

37年間プロ野球の審判を勤められた著者。独立リーグや２軍の試合の経験を積み１軍の試合に出場できるまで数年を要し、そこまでたどり着く練習や努力が書かれている。選手と同様に挫折や解雇もあり審判もその道は果てしないものだ思った。著者が忘れられない選手として紹介している懐かしい名前が出ており、改めてその偉大さに感服した。リクエスト制度に関しては賛否両論あるが、猛然とした監督の抗議がみられなくなったのは寂しい。高校野球の勝利至上主義による選手集めは問題であると感じる。著者、野球が好きなんだなぁと実感した。

2020/07/24

プロ野球は選手に注目しがちだが、審判に焦点を当てているのが新鮮だった。何より著者が元審判だったため、野球に対する情熱が伝わってきた。仕事では決して優等生では無いが、熱い方で彼の生き方は私にとって魅力的だった。